内容説明
ピーターは、ひとり、にわにすわっています。ママのたんじょう日になにをおくろう。おねえちゃんたちは、手づくりケーキや絵をおくろうと、いそがしそうです。よる、ピーターは、ゆめのなかで、せかいいちきれいな木をみつけました。うれしくなって、ピーターは、おじいちゃんにいいました。「ぼく、ママに木をあげたいの」
著者等紹介
ワッツ,バーナデット[ワッツ,バーナデット] [Watts,Bernadette]
1942年、イギリスに生まれる。ケント州のメイドストーン美術学校で学び、絵本作家のブライアン・ワイルドスミスに師事した。1969年『赤ずきん』がドイツの最優秀児童図書に選ばれ、同年、ボローニャ国際児童図書展にてグラフィック賞受賞
福本友美子[フクモトユミコ]
公共図書館勤務の後、児童書の研究、翻訳などをする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
89
うっとり目を奪う美しい表紙。ママの誕生日プレゼントに贈った「せかいでいちばんきれいな木」最初は黒い棒にしか見えなくてピーターはがっかりしたけれど…。淡くナチュラルな色合いで描かれた四季折々のイングリッシュガーデン。あちこちにいる生き物達も愛らしい。時が移っても今も変わらぬ場所があるのは嬉しいことだ。思い出と共に温かな気持ちがよみがえってくるノスタルジックな絵本。2021/07/23
MI
81
ピーターはお母さんの誕生日に何をあげようかと考えていた。2人の姉は誕生日ケーキと絵をプレゼントすると準備に大忙し。ピーターはおじいちゃんに何がいあか相談する。そのプレゼントがよかった。それを見ると母を思い出すとてもステキな絵本。2024/03/17
はる
59
バーナデット・ワッツの柔らかいタッチの絵が素敵です。淡い色使いもとても奇麗。優しいストーリーですが、ラストは期待していたほどカタルシスを感じられなかったのが惜しい。2017/01/25
Rosemary*
49
バーナデット・ワッツさんのあたたかく優しい絵とお話が見事にマッチした愛情溢れる作品です。夢にみたきれいな木をママにプレゼントしたいなんて素敵です*シンボルツリーは家族を見守り時を刻んで行くんですね。2015/03/08
tokotoko
43
ちょっと寒くなってきた今の季節にピッタリの本かなって思います。もうすぐママの誕生日。お姉ちゃん達は、プレゼントの準備に大忙し。「手伝うよ」って言うピーターなのに、相手にもしてくれません。悲しくなったピーターに声をかけてくれたのは、いつも優しいおじいさん。おじいさんはお母さんへのプレゼントまで用意してくれるのですが・・・。絵の淡くてきれいな色と、繊細なラインが、このお話を最後まで優しく彩ってくれます。あたたかい余韻を残してくれる1冊です。2014/09/24