内容説明
くろねこのワッフルは、毎日たいくつしています。ご主人が次々と買ってくるおもちゃにも、ちっとも興味がわきません。そんなある日、ワッフルは、格好のおもちゃを見つけました。それは…。コールデコット賞オナーブック。
著者等紹介
ウィーズナー,デイヴィッド[ウィーズナー,デイヴィッド] [Wiesner,David]
はじめての絵本『フリーフォール』(BL出版)でコールデコットオナーブックに選ばれ、その後『かようびのよる』(徳間書店)『3びきのぶたたち』『漂流物』(いずれもBL出版)で計3度のコールデコット賞を受賞。『ミスターワッフル!』も2014年コールデコットオナーブックに選ばれた。アメリカフィラデルフィア近郊に妻とふたりの子どもとともに暮らしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
198
デイヴィッド・ウィーズナーの飼っているネコと謎の宇宙人の物語。理解できない言葉△▽!で繰り広げられるカラフル絵本。ねぇどうしたの。変よ。ミャーオ!!いつもは退屈そうなワッフルが、今日は何かを追いかけている。小さな隙間を覗いた先にあるものは。うわっひっくり返されたぞ。○□!?寝たみたいだ。今だ静かに逃げろ。うわぁちょっと待て。あはっ面白いミャア。ネコは私たちの見えないものを探している。そんなにぼくはいたずらっ子かな。楽しいだけなんだけどな。与えられたものではなく自ら探し出したものこそ喜びを感じるんだろうね。2023/04/29
Kawai Hideki
72
冒頭と最後にちょっとだけ人間のセリフが入る他は、基本的に字のない絵本。飼い主が買ってあげるおもちゃには目もくれないネコのワッフル。そんな、ワッフルの目についたのは、なんと、小さな宇宙人のUFOだった。UFOをひっくり返され、あわてて脱出する宇宙人たち。やがて、彼らは地球のアリとテントウムシとのコンタクトに成功し、ワッフルの目をかいくぐって宇宙に帰還する脱出計画を練る。文字がないのに、結構込み入った話なので、娘への解説がなかなか難しかった。娘は、「なんで、宇宙人とアリが握手してるの?」に疑問。2016/08/28
Natsuki
62
楽しい~O(≧∇≦)Oデイヴィッド・ウィーズナー版、未知との遭遇!?共通の言語を持たなくても絵と動きで分かり合えるくだりは、ウィーズナーさんの創る絵本のベースでもありますね♪そして構図も絶妙!大から小へ、小から大へ。ショートムービーを観てるみたいです。そして伝説は後世へと伝えられていくのですね(^w^)ワッフルのモデルになったウィーズナーさんの愛猫可愛いです(=^ェ^=)m表紙のワッフルは狩りの顔なので恐いですがww2014/09/08
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
58
デイヴィッド ウィーズナー2冊目。ほぼ文字なし本。モデルは作者の猫だがそっくり。あの動くおもちゃを知ったら 買ったおもちゃは楽しくないよね。猫のワッフルとあの方たちの攻防がコミカルで面白かったです。2019/06/29
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
57
文字がなくてもスラップスティックな世界が表現できるってすごいです♪ 退屈のあまりごろごろしていた黒猫のワッフルの表情が、目新しい“おもちゃ”を見つけたとたんにイキイキとしてくる様子がめちゃくちゃリアルに描かれています。小さな世界で起こった静かなドラマ。でも、こんなことがきっかけで生物が進化したり、新しい文明が生まれたりするのかも。ウィズナーさんの絵本は、短篇映画を1本観るような充実感があります。2014/09/13