内容説明
ほんの短いあいだでも、友達は、できる。恋も…できる。そしてぼくは、故郷を見つけた。7人の同級生と、ぼくの一年。第14回・ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。
著者等紹介
阪口正博[サカグチマサヒロ]
1956年、大阪府生まれ。龍谷大学法学部卒業。公務員として勤務するかたわら、児童文学などの創作を行っている。2006年北日本児童文学賞優秀賞受賞。初めての出版作品である『カントリー・ロード』は第14回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作
網中いづる[アミナカイズル]
1968年生まれ。ペーター賞、講談社出版文化賞さし絵賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tokotoko
22
山あいの小さな田舎町が舞台。多感な中学2年生の群像劇。1人1人の心情が懐かしい。不器用で、なかなか思ったことを言えないという部分・・・大人になった今も共感できる。でも、最近、ちょっとずつでいいから、周りに自分をわかってもらおうって思うようになった。中学生以下の成長内容で、パワーもかなわないけれど、時にはがっかりし、時には喜んで・・・来年も少しずつ前に進んでいけたらいいな。2013/12/28
チルチルみちる
6
転校ばかりの主人公。小さな学校の中学で半ば強制的に入った野球部。青春だね。2015/03/21
つむじ
4
中学2年の5月、僕は父の転勤で田舎町に引っ越すことになった。そこの中学校は生徒数が少なく2年生は男子5名、女子3名。そして男子のクラブは野球部だけだった。・・田舎の中学で過ごした、充実した1年を描いた児童向け青春小説。ちょっと物足りないが、読後感爽やか2013/06/09
だんまり
4
中学生の部活ものを探していてこの作品に会った。本当にどこにでもありそうな中学生の1年弱を描かれていて、気持ちよかった。主人公は大人すぎて、周りの友達もいい人だらけで、ありえないなあと思いながらも、こんなだったらいいのになあと思わせてくれて、読後感はとっても良かった。2013/06/04
つよし
2
全体にあっさりした読み口だが、野球の試合シーンは控えの者の矜持、マネージャーの心情など細かく書き込まれており、圧巻。少な目の頁数なので手に取られやすい面もあろうが、もっと彼らの物語を読みたい気持ちにさせられる。2013/06/28