内容説明
ある静かな夜、猫のぴっちとりたは部屋にあった穴に転がったボールを追いかけていく。そこはサーカス団長の部屋だった。喜んだ二人が飛び込んだサーカス小屋はお客の誰もいない会場。覇気の無い団員達の芸。最高のサーカスを見たいと二人は言う。団員達は「技術が下手だから客が来ないんだ」それを聞いた二人は大きな紙に絵を描きはじめた。その絵にはお客さんの笑顔の動物達が描かれている。やがて怒っていた団員達の顔が、優しくなり笑顔になっていく。技の特訓、あきらめない気力、みんなの努力で最高のサーカスへと。第２８回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞作品。
著者等紹介
ながおたくま［ナガオタクマ］
長尾琢磨。１９７８年生まれ、静岡県出身。名古屋芸術大学卒業。オリジナル絵本やメッセージイラストを受注制作。現在、絵本作家／イラストレーターとして活動中。『ぴっちとりた まよなかのサーカス』でニッサン童話と絵本のグランプリ第２７回絵本大賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
くろねこのぴっちと、ぶちねこのりたは、散らかし過ぎてふみちゃんに叱られてしまいました。片付けながらソファのしたに見つけた不思議な穴。ボールが穴に落ちてしまったので追いかけたふたりは、まよなかのサーカスの団長シルクキャットと出会います。サーカスに喜ぶぴっちとりたですが…。2021/02/02
anne＠灯れ松明の火
17
遠い方の新刊棚で。シンプルな表紙に惹かれて手にとったら、”ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞”とあって、ますます気になった。派手さや奇抜さはないけれど、読んでいてほっこりする感じ。 こういう作品が大賞なんだと納得するような、意外なような……。2013/05/06
退院した雨巫女。
10
《書店》仲違いしたら、チームプレーの大事なサーカスは、つまらないよね。仲良くしたら、やっぱりいいよね。(^-^)v2013/02/13
がる
8
第28回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞。 どこかできいたことのあるようなストーリー。 こんな風なテントでするサーカスってまだあるのかなぁ。ちょっと憧れます。2013/03/08
遠い日
7
ネコのぴっちとりたが、転がっていくボールを追って辿り着いたのは、真夜中のサーカス団。ところが、サーカスのきらびやかな世界とはほど遠い、寂しい現実がそこにはあり、ぴっちとりたが一念発起して、お手伝い。シンプルなストーリー、何が大切かをストレートに訴えかける内容。確かな世界を描ききることで、揺るぎない印象を与えることが、大賞受賞（第２８回ニッサン童話と絵本のグランプリ）の要因かな。2013/12/23
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