内容説明
そのむかし、王国のない王女がいました。プリティという名の子馬と、子馬のひく荷台しか持たない王女は、王国をさがす旅をしています…。
著者等紹介
ジョーンズ,アーシュラ[ジョーンズ,アーシュラ][Jones,Ursula]
女優であり作家。作品に2008年にロアルド・ダール賞にかがやいた“The Witch’s Children Go To School”がある。現在、ロンドンとフランスを拠点に創作活動を続けている
ギブ,サラ[ギブ,サラ][Gibb,Sarah]
ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーティンズ・カレッジを卒業後、ブライトン大学で修士課程を修了。グリーティングカードやパッケージ、小説などのイラストレーションを手がける。夫と息子とともにロンドンに住んでいる
石井睦美[イシイムツミ]
『五月のはじめ、日曜日の朝』(岩崎書店)で毎日新聞小さな童話大賞、新美南吉児童文学賞を受賞。『皿と紙ひこうき』(講談社)で日本児童文学者協会賞を受賞。翻訳作品も多数手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
100
王国のない王女……矛盾した存在の女性は、人々から慕われていた。持ち物はプリティという名前の仔馬と荷台のみ。それでも自分の王国を探すそこかしこで王女は人々から呼びかけられる。「王国は見つかったのかい、プリンセス?」。美しい彼女は何人もの王族から求愛される。自分の王国を探すのを諦めれば『女王』になるのも難しくない。しかし旅を続けた彼女が選んだ道は……。ギフトにも良さそうな甘い愛の絵本。グリーティングカードやパッケージデザインを手掛けるサラ・ギブさんの絵は、シルエットを多用しロマンチック。2011年11月初版。2016/04/29
ヒロ@いつも心に太陽を!
35
「怖い絵本のあとにはとびきり可愛い絵本を!」と表紙に惹かれて手にした一冊。とにかく本当に絵と色使いがとってもキュート!!どのページにもちりばめられたピンクが女の子心を刺激する。王女は自分の王国にとてもこだわっていたけれど、人を外見やお金や地位などでは判断しなかった。そして最後にはどこでもなくすぐ近くに、大事な人と一緒にいる「ここ」こそが自分たちの国《ここかしこ、いたるところ国》と気づいたって感じかな。彼女の旅はまだ続くようだけれど、家族でいればきっとそこが王女の国。2012/03/25
みずたま
34
キラキラしたキュートな表紙に惹かれて借りてみました。お話しは夢物語という感じでしたが(現実的なことを考えちゃいけないかも^ ^)イラストは装飾や細部まで凝っていて、とにかく可愛い❤︎ 影絵のようなシルエットの淡く幻想的な色遣いもロマンティックで素敵。王子様がもうちょっとイケメンなら良かったな〜w (自分の好みじゃないだけですw)2015/04/05
sui
28
今夜の読み聞かせ本。お気に入りのサラ・ギブさんの絵本。こちらも絵が美しく、可愛らしく、眺めているだけで幸せ。王国がないために見下されたりしながらも、凛として自分をちゃんと持っている王女さまが素敵です。眠る前に読めたらいい夢が見られそう。2016/03/01
小夜風
26
【図書館】サラ・ギブの絵に惹かれて。王国のない王女は王国をさがす旅をしていました。てっきり中盤の王さまに見初められてハッピーエンド?と思ったら、王さまも王子たちも全然魅力がなくて、この王女は何を求めているんだろう?と不思議になりましたが、ちゃんと自分で考えて行動する王女にホッとしました。でも王国のない王女って何だろう?何故王国がほしいのか、そこがよく判らなかった。2014/04/24