内容説明
家では母ちゃんとばあちゃんに押しまくられているおれ。突っ張ってみせているのに、通学路でも毎日へんなヤツに説教される始末。アイツとは、話したことがないはずだった。でも。この距離は、なんなんだ?―第11回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。
著者等紹介
横山佳[ヨコヤマケイ]
1964年、宮崎県生まれ。宮崎大学大学院教育学研究科修士課程修了。文献翻訳研究に携わったのち、児童文学の創作を始める。宮崎市在住。処女出版『二メートル』で第11回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞
高畠那生[タカバタケナオ]
1978年、岐阜県生まれ。講談社絵本新人賞佳作。Pinpoint Picture Books Competition入選。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
ちゅうでん児童文学賞作品。家族、友情がテーマかな。ドラマティックな展開があるわけでないのに、この感じがとてもいい。二メートルの距離が少しずつ近付き、関係も変っていく。人の感じる普通が、他の人にとってはそうでなかったり・・。そんな事も全て含めて近付ける、理解し合える存在になれるっていいなあ~と感じました。2022/02/02
tokotoko
17
ちょっぴりくずれた高校生ハルと、生真面目で変わり者の同級生清との凸凹ストーリー。清くんの語るウンチクが妙に面白い。中でも、そうめん、冷麦、うどんの区別の話。「そうなんだ・・・」と私まで納得!また、“フツウ”や“思い込み”について語る部分では、「大人でもまだ気づいてない人いるよ」と驚いた!こんな物知りで、深ーい友達が身近にいてくれたら、きっと毎日楽しいね!でも、最後に清くんの秘密がわかり・・・ホロッとなった。世の高校生達も、きっと彼らなりに頑張ってるんだろうなぁ。あたたかい目で見守れる人になりたいよ。2013/07/14
ヨシ
12
ベーグルグルさんに薦められて読み始めたちゅうでん児童文学賞作品。これは良い!一見ツッパリ、実は祖母や母に言いまかされ言いたいことを飲み込む癖がついた優しいヒロ。そんなヒロの背後が最近うるさい。いつもヒロへの助言?、文句?を言い続けるアイツ·清。なぜ清はおせっかいやウザいを通り越してまで、病的にヒロにからむのか…薄い本で読み終わるのがもったいない。読了後もさわやか。題名も深い。友達っていいな、と心がさわぐ。小中学生に関わる方にはちゅうでん受賞作品はお薦めです。私もこれからも追いかけていきます。2022/03/26
ヒラP@ehon.gohon
12
高校生の友だちって間近で向き合ったり、半径何メートルが境界線だったりするのでしょうが、この二メートルの関係というのがとてもほのぼのと感じました。 トンガっているように見えて心優しいハルと、わけ有り生活を送る清の関係が、家族も知っていた、昔からの関係だったという、謎めいたところにも面白味を感じました。 清は高校を中退してしまいましたが、長い付き合いになりそうなところも良いですね。2016/10/01
ららぴぴ
12
後ろから離れてダメ出しされると正直イラッとくる(苦笑)でもだんだん二人の距離が近づいていく様子がなんだか微笑ましかった。2016/05/11
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