内容説明
おれ、椎馬瞬平太。五年生。学校のサッカー部に入っている。ある日父ちゃんが、男の子をひとり、家であずかることにしたと言った。そいつ、拓斗は、おれの部屋のまんなかで、ひざを抱えてころがっていた。なんでおれが、こいつの伴走をしてロードレースに。第8回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。
著者等紹介
黒田六彦[クロダロクヒコ]
1962年、京都市生まれ。立命館大学二部経済学部卒業。第二回浦和スポーツ文学賞佳作を受賞。京都府亀岡市在住。『照常寺のみどパン小僧』で第8回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。それを改題し初単行本として『みどパン協走曲』を出版する
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
1961年、大阪府生まれ。講談社出版文化賞絵本賞、日本絵本賞などを受賞。大阪市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
29
ちゅうでん児童文学賞作品。小5の舜平太の所に、事故で視力を失った拓斗がやってきた。心を閉ざした拓斗は、舜平太やその住職である父など人との関りで成長をしていき、伴走してロードレースを走る物語。重いテーマだが前向きになっていく姿がとても良かった。2022/02/07
Nobuko
14
長谷川義史先生の原画展で購入した児童書。事故で視力を失った少年が、閉じこもった殻を破る成長記。と一言では片付かないくらい、親の愛情、人の死、友情色々と考えさせられるテーマがぎっしりと詰まっている。主人公の愛情を受けて育った柔らかな性格とちょっととぼけたフリをして子供達を温かく導くお父さんとの掛け合いが微笑ましく、心に心地よく響く。だんだん見えなくなる恐怖。得意なスポーツもできず、死をも考える絶望感。人ごととは思えず、一気に読みました。夏休み、オススメです。2014/07/12
ろくべえ
3
〈再読〉★★★★★ 小高〜 私のお気に入り、高学年ブックトークでの定番本。本日の小5ブックトークでも紹介。読みやすいのに深いテーマがギッシリと、それでいて重くなり過ぎずに展開していく中でみどパンと拓斗を中心にした登場人物がしっかりと描かれている。何度読んでも良く書かれた本だなと思う。長谷川さんの挿絵もピッタリ。小学サッカー男子に特にオススメ!2015/11/25
かのん
2
小学5年生の舜平太のところに、目の見えない拓斗がやってきて、二人でロードレースを走るお話。一緒に走るようになってもどこか気まずいままの二人が少しづつ近づいて息をぴったり合わせてロードレースを走り切るところは爽快です。拓斗は眼の他にも家族とのいろいろな問題を抱えていて、でも舜平太のおかげで重くならずに読めた気がします。2014/05/17
だけど松本
1
前半のタクトが嫌すぎる。2024/02/20