内容説明
「愛を恐怖に、姫をりゅうに変えたまえ。それは永遠に続くだろう。王の息子、リチャード王子がこのみにくいけものにキスを三回与えないかぎりは」魔女によって、おぞましいりゅうに変えられてしまったマーガレット姫。兄、リチャードは、姫にかけられた呪いをとくことができるのでしょうか。
著者等紹介
ウィーズナー,デイヴィッド[ウィーズナー,デイヴィッド][Wiesner,David]
1992年に『かようびのよる』(徳間書店)で、2002年に『3びきのぶたたち』(BL出版)でコールデコット賞を受賞。現在、フィラデルフィアに暮らす
江國香織[エクニカオリ]
1964年、東京に生まれる。『こうばしい日々』(あかね書房)で産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』(新潮社)で紫式部文学賞、『ぼくの小鳥ちゃん』(あかね書房)で路傍の石文学賞、『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(ホーム社/集英社)で山本周五郎賞、「号泣する準備はできていた」(新潮社)で直木賞など、受賞作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫綺
106
嫉妬に狂う魔法使いの継母に竜にされてしまった王女。永遠に竜のままなのか、呪いは解けるのか?竜の美しさが際立つ。全然おぞましくないし・・・。2015/05/23
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
54
美しい姫が朝起きると、おぞましい竜の姿に……。18世紀の民間伝承を題材に、デイヴィッド・ウィーズナーさんが描いた愛と勇気の絵物語。魔女の呪い、賢者の魔法使い、王子さまのキスとファンタジーの王道的な設定を盛り込んだ美しい絵本になっています。ウィーズナーさんが描く王子は、やや懐かしい雰囲気の昔話に登場する貴公子のよう。ただし、竜の瞳がつぶらで、あまり「おぞましく」は感じませんでした。2014/09/13
p.ntsk
36
【ひとりデイヴィッド・ウィーズナー祭り開催中♪】お妃となった魔女に嫉妬されたマーガレット姫は呪文をかけられ、おぞましいりゅうの姿に変えられてしまいます。姫を救えるのは兄リチャード王子のキスだけ・・・。お話の要素はいろんな物語の原型になっているような気がしました。もともとのオリジナルは18世紀の民間伝承の物語詩からきているそうです。2014/08/13
小夜風
32
【図書館】竜がキレイで可愛くて、全然おぞましくない~(笑)。これぞおとぎ話という感じでワクワクしました♪呪いによって異形のものに変えられてしまう話はたくさんありますが、このお話はちょっと簡単に解決し過ぎたかな…という気もします。でも絵が素敵なので楽しく読めました♪2014/05/20
absinthe@読み聞かせメーター
25
6歳の娘に読み聞かせ。継母の陰謀で恐ろしい姿に変えられた姫とそれを救おうとする王子の話。メドゥーサみたいな結末で無くて良かった。2016/07/24