内容説明
アリは「星ってどんなもの?どんなふうにみえるの?絵をかいて!」といいました。アリは、あんまり遠くにあるものはみえないのです。リスは、アリがよくみえるように、じめんに星の絵をかきました。チェコを代表する著名な画家の著者は、1970年代を中心に、子どものためにお話を書き、挿絵も描きました。森の中に生きる動物たちの成長が叙情豊かに描かれ、足元の落ち葉の音が聞こえてきます。チェコ絵本の傑作。
著者等紹介
ムラースコヴァー,デイジー[ムラースコヴァー,デイジー][Mrazkova,Daisy]
チェコの画家、作家。1923年プラハ生まれ。1943‐44年プラハ美術工芸学校で学ぶ。身近なものとのかかわりを通して、人生の根源的な問題を子どもたちに静かに問いかける。画家としての活動が多いが、子どものために、文・絵をかいた本は11冊
関沢明子[セキザワアキコ]
1942年兵庫県生まれ。出版社勤務を経て1984‐86年プラハ在住。チェコおよびスロヴァキアの子どもの本の紹介活動にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
16
容姿も立場も特質も違うからこそいい。志を同じくすれば、その個性が全て活きるから。2020/06/10
さっちゃん
15
いろんな価値観を認めて付き合うことは難しい。けれど友情ははるかそのうえに輝いているのだね。2016/07/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
小学校4年生の『ブックトークをしてみよう』の単元で、ブックトーク授業に入りました。テーマを10に絞ったことにより、1つはポイントがつかめるようにしました。来週タイミングが合えば、4年生のブックトークを聞きに行きたいと思います。【テーマ 友だち】 11/13 4年生女子ブックトーク 『リスとアリとゾウ』→『くらべっこのじかん』 https://bookmeter.com/books/660652020/11/05
紅花
9
大きさが違う故の価値観の違い。時々意見が合わずぎくしゃくするけれど、3匹は仲良し。そういえば、性格は正反対なのに仲良しって人間の世界でもあるわ・・・「仲良し=価値観」が同じとは限らない。違う世界に住む人との交流も楽しいかもしれない。色んな人と仲良くしなきゃ。2015/05/10
まみ
9
ほらあなで一緒に暮らすリスとアリとゾウ、リスにはちょうど良くても体の大きさのちがうアリやゾウには大きすぎたり、小さすぎたり。尺度や価値観の違う相手と暮らしていくのは容易なことではありません。でも、違うからこそできることもある。小さい者は小さい者にしか、大きい者は大きい者にしかできない方法で。これからも2匹と1頭は助け合いながら楽しく暮らしていくのでしょう。じわりと心が温かくなる一冊でした。2010/05/12