内容説明
山のうえの湖のほとりに引越してきた、ぶたのズーフは、やっぱり、さみしいので、手紙をやりとりする相手を待ちます。そこへあらわれたのは、正体がよくわからない相手です。やりとりをするうちに、ズーフはとんでもない目にあうような予感がして…。大阪国際児童文学館主催、日産自動車協賛、第２０回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話部門最優秀賞作品。
著者等紹介
福島サトル［フクシマサトル］
１９６３年、埼玉県東松山市生まれ。新聞社勤務を経て、２００３年、第２０回『ニッサン童話と絵本のグランプリ』童話部門最優秀賞を受賞。妻、フェレットと暮らす。埼玉県川越市在住
はらだゆうこ［ハラダユウコ］
１９６５年鹿児島県生まれ。『リリ』（ＢＬ出版）で第１４回『ニッサン童話と絵本のグランプリ』絵本部門最優秀賞、第４６回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。現在、イラストレーターとして活躍中。東京都在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りらこ
15
発信する勇気と、行動する勇気。友達が欲しかったらそんなまわりくどいこと、しちゃダメじゃないの？ヤマネ。って思ってしまう大人目線。ズーフの心の動きがハラハラドキドキ。文通という言葉、今どきの子どもたちにわかるかな？2019/08/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
都会生活に疲れ山の上の湖のほとりに引っ越してきたブタのズーフ。ひとりを満喫しながらも友だちが欲しくて、最初は手紙からと森の広場に張り紙をしました。待ちわびてやっときた初めての手紙、ワクワクしながら読むと、そこには返事をくれないと食べちゃうぞ、という恐ろしい内容が…。2021/01/26
Lesen
12
町から山の上の湖のほとりにある小さな家に引っ越してきた、ぶたのズーフ。友達募集のズーフの元に手紙が届きました。お話を作ったので続きを考えて下さい。返事をくれないと食べちゃうぞと。差出人はおおかみらしい。文通が始まる。怯え、疑い緊張が高まって来た後の展開には心底安心します。心温まる絵本。どうしていいのか分からない事が伝わる程の不器用さだね。寂しさの裏返しだったのかも。ドキドキ感も楽しい絵本でした。「拝啓ってどういう意味？？」と聞かれました。2016/06/17
けだま
8
小３次女に読み聞かせ。初めの手紙でオチに気づく次女。恐るべし。私は素直にストーリーにドキドキしながら読んだ。３匹のこぶたのような展開になるのかと思ったら、ラストはとても優しい気持ちになり、大人の私も楽しめた。10分半と少し長い。中学年以降が良いかも。2015/03/31
紅花
8
田舎暮らしを始めた、独りぼっちのブタが、友達を探そうと文通を始めた相手は？？？謎が謎を呼び、最初は疑い、そして信じることにつながる。大人でも考えさせられるところが沢山ありそうな、意味深い内容だけど、ドキドキさせられる文章は低学年でも十分楽しめる。2015/02/21
