出版社内容情報
マドレンカは、ニューヨークにすむ女の子。犬がほしくてたまらないマドレンカは、空想上の犬と一緒に街へ散歩に出かけますが……。どんどんふくらむ想像と、フラップの仕掛けが楽しい作品です。
内容説明
マドレンカはニューヨークに住む、犬が欲しくてたまらない女の子。ある日、空想上の“見えない犬”と一緒に街へ散歩へ出かけます。会う人はみんな顔なじみで親しげ。しばらくすると友達の女の子に会って二人で更なる空想の世界へ…。さまざまな場所にあるフラップのめくりしかけが、おはなしを盛り上げます。
著者等紹介
シス,ピーター[シス,ピーター][Sis,Peter]
1949年、プラハ生まれ。プラハとロンドンで絵画を学ぶ
松田素子[マツダモトコ]
1955年、山口県周南市(旧新南陽市)生まれ。早稲田大学卒業後、児童図書出版社に入社。雑誌「MOE」の創刊にたずさわり、同誌の編集長を務めた後1989年退社。以後フリーランスとして絵本を中心にした企画・編集のほか、創作・翻訳などの活動をしている。神奈川県在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
29
イヌを飼いたいマドレンカの、思い描く空想の世界の物語です。 架空のイヌと散歩するなかで、夢はどんどん拡がって行きます。 近所の人たちが飼っている(飼っていた)イヌを紹介するしかけが面白く、馬を飼いたいクレオパトラとの空想の旅も面白く、ラストシーンでは圧倒されてしまいました2021/03/15
ふう
25
これも仕掛け絵本。マドレンカが連れている架空の犬を、街の人たちはそれぞれに空想する。蓋を開けて楽しんで、お家に帰ったラストシーンが素敵。玄関にひしめくたくさんの犬たち‼️2023/10/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
しかけ絵本。犬が飼いたいマドレンカの空想のおはなし…でもラストは空想?現実?なくらいおおごとになってました。空想の犬の散歩をしているマドレンカと出会う人々がはなし犬がしかけになってます。どんな犬が登場したかは巻末で紹介されてます。マドレンカが散歩している絵の左上に、小さなナビ、マドレンカは、いぬくんと町をぐるっとできたでしょうか?(笑)2021/05/15
ツキノ
15
(E-177)【犬】読んだあと「おぉ…」と声が出た。上から、いや、宇宙から見下ろした図が素敵。そしてマドレンカの想像力が街の人にも伝わる。しかけの扉を開けると、その人たちと、かつて共にいた犬の思い出が見える。友だちのクレオパトラとの「想像の旅」もいい。最後に犬の一覧。素敵な絵本です。2018/04/13
ケニオミ
11
マドレンカといえば、ナショナルジオグラフィックの『今日の一枚』で登場する、表紙のような建物をいつも思ってしまいます。(後でアップします。)今回のお話は、マドレンカが住んでいる高層マンションでは、飼えるかどうか分かりませんが、マドレンカは犬が無性にほしくなります。当面は買ってもらえそうにもないので、架空の犬にリードを付けて散歩に行くお話です。途中で会ういろいろな人が、その犬がどのような犬なのか想像してみたりして楽しめます。最期には架空の馬を連れた女の子に会ったりして・・・。2017/06/10