出版社内容情報
13世紀初め、極寒のノルウェーで、ひとりの赤ん坊がビルケバイネルとよばれる勇敢な兵士たちにまもられて、高い山を越えようとしていた。この赤ん坊こそ、亡き王の忘れがたみであり、自分たちに都合のいい王をほしがる貴族や聖職者に命をねらわれている王子であった。はげしい吹雪の中、王子を胸に抱き、スキーを身につけたビルケバイネル。命をかけたスキーレースがはじまった……。はたして王子は助かるのだろうか? そして、真の王となったのは?白樺の皮をすねにまきつけただけでいくさへ向かった貧しい兵士たち、ビルケバイネルと、ホーコン王子の物語。中世ノルウェーを思わせる装飾と木版画のイラストが美しい絵本。
内容説明
1206年、雪深いノルウェーの山で、ひとりの赤ん坊が、勇猛な戦士たちと命をかけて出発しようとしていた。戦士たちは一年中でもっともきびしい寒さのなか、スキーで山を越え、欲深い大金持ちの貴族やいんちき聖職者から赤ん坊をまもろうというのである。スキーで山を越えていくことだけが、この王子の命をすくい、国に平和をもたらす道だった。
著者等紹介
ルンガ‐ラーセン,リーザ[ルンガラーセン,リーザ][Lunge‐Larsen,Lise]
ノルウェー生まれ。3歳のとき、スキーをはじめた。現在は、夫と3人の子どもとともに北ミネソタに住む。作家活動とともにスキーを楽しみ、ビルケバイネルを記念してヘイワードで開催されるスキーレースを観戦している
アゼアリアン,メアリー[アゼアリアン,メアリー][Azarian,Mary]
コールデコット賞受賞作の『雪の写真家ベントレー』(BL出版)など、素朴で豊かな情趣のある作風を持つ作家
千葉茂樹[チバシゲキ]
1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業。児童書の編集にたずさわったのち、現在は、北海道当別町で翻訳者として活躍中。おもな訳書に『ちいさな労働者』(あすなろ書房/産経児童出版文化賞)などがある
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感想・レビュー
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