内容説明
ガラス絵舞台の幕があく!てのひらのなかのサーカス小屋。ガラス絵画集。
著者等紹介
中沢晶子[ナカザワショウコ]
1953年、名古屋市に生まれる。現在広告制作のディレクター。コピーライター。三二歳から児童向けの小説を書く。作品に、チェルノブイリ原発事故の波紋を描いた『あしたは晴れた空の下で』(汐文社)、タイムファンタジー『エレファント・タイム』(偕成社)、『あした月夜の庭で』(国土社)などがある。1991年に『ジグソーステーション』(汐文社)で野間児童文芸新人賞受賞
ささめやゆき[ササメヤユキ]
1943年、東京に生まれる。二四歳から絵を志す。フランス、ニューヨークなど海外での模索時期を経て帰国。『不思議な黒い石』(ジル・ベイトン・ウォルシュ/作遠藤育枝/訳原生林)、『ブリキの音符』(片山令子/文白泉社)、『マルスさんとマダムマルス』(原生林)、『あしたうちにねこがくるの』(石津ちひろ/文講談社)など絵本・挿絵の分野での著書多数。また『ほんとうらしくうそらしく』(筑摩書房)で、エッセイにも冴えをみせる。本名で『細谷正之銅版画集』(架空社)がある。1995年に『ガドルフの百合』(宮沢賢治/文偕成社)で小学館絵画賞受賞。挿絵の仕事に対して1999年に講談社出版文化賞さし絵賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
110
ささめやゆきさんの絵がガラスに直接アクリル絵具で描く「ガラス絵」で描かれていて独特の世界観を醸し出しています。ブックデザインは祖父江慎さんで仕掛けがいっぱいで面白い!2013/10/20
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
97
細部まで非常に凝っている絵本。紙質や文字の色や並べ方、挿絵の場所や帯、透け方や表紙の仕掛けなど、隅々まで見ると楽しい。束の間の夢や幻のようなお話が、心地良くもちょっぴり切ない。異国間が出ていて、可愛らしいけどなんとも不思議な絵が印象的。私は、「小熊サーカス」が好きかな。「トランポリン」は文字の色や並べ方の工夫で、躍動感があるように見えるから、すごい!「はしご乗り」の視覚効果も絶妙☆「文字って、こんな楽しみ方もあるんだな」という新たな発見♪コットンさん、ありがとう!2014/02/16
ヒラP@ehon.gohon
26
不思議な世界に引き込まれてしまいました。 サーカスなのに、ちょっと疲れたサーカス団員や、動物たちが、使いものにならなくなった自分を独白しているような気だるさに包まれています。 絵はまさに幻燈のように、走馬燈のように、少し現実感から距離があります。 そんな世界を楽しむ大人のための絵本だと思いました。2022/09/16
mntmt
23
大人の絵本だな〜。洋酒が似合いそう。BGMは、ジャズだな。お酒が飲めない私は、珈琲と一緒に鑑賞しました。装丁も綺麗。2015/08/28
yukalalami
11
美しくて幻想的な物語。上質の頁と鮮やかな色合いに細部まで凝った装丁でめくるのが楽しかったです。サーカスも絵本も大人こそが楽しむためのものな気がしてなりません。2014/04/08
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