内容説明
郷土食の「伝統」を問い直す。食べものをめぐる12のストーリー。
目次
序論 なぜ郷土食の物語を集めるのか
地域における食の物語と記憶―郷土食の「真正性」はどうつくられるのか
第1部 郷土食をめぐる土地と身体の物語(日本の酪農が紡ぐ「ご当地ヨーグルト」の物語―地域性とクラフト性に根ざした価値形成;個体としてのドメーヌ―ボジョレ地方のナチュラル・ワイン生産者の言説と実践にみる生産の場と生産物の関係;有機農業と出会うとは―「さんだオーガニックアクション」の実践;空腹とケーキ―戦後沖縄における小さなお店の軌跡)
第2部 郷土食をめぐる継承の物語(カツオ産業のグローバル化に揺れるローカルのカツオ文化―沖縄県における鰹節加工;食文化の継承とメディア教育実践―大学生が奈良・吉野山で見つけたストーリー)
第3部 郷土食をめぐる実践と提言(ガストロノミーツーリズムにおける郷土食の物語化―スリランカ・ヒールオヤにおけるキトゥル関連体験を中心に;奈良におけるガストロノミーツーリズムの展開―食文化体験の創造;「ベッドタウン自治体」におけるふるさと納税制度―奈良県大和高田市および北葛城郡上牧町を事例に;「食を選好できる」ということ―危機の時代に「食文化」はいかに可能か)
著者等紹介
窪田暁[クボタサトル]
1976年生まれ、奈良県出身、総合研究大学院大学文化科学研究科比較文化学専攻・単位取得満期修了(博士)、奈良県立大学准教授(文化人類学・スポーツ移民研究)
岡井崇之[オカイタカユキ]
1974年京都府生まれ、上智大学大学院博士後期課程単位取得退学、奈良県立大学教授、メディア研究・身体の社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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