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内容説明
2002年3月30日、日比谷公園・通称かもめの広場で満開の桜の花見に浮かれる群集を後目に、ひとりの活動家がガソリンを全身に被り焼身自死した。彼こそはあの全共闘運動が終焉する頃、1972年5月30日に決行された「テルアビブ空港管制塔占拠作戦」(後にリッダ闘争と呼ばれる)に参加するメンバーとして指名され京都からパレスチナへ渡った若者たちのひとりだった。1972年~2002年、激動の30年間を駆け抜けた「風の男」の全生涯。
目次
序章 秋田の時代
第2章 立命館の時代
第3章 1972・5・30
第4章 地下活動の時代
第5章 救援と総括の時代
終章 2002・3・30
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
uehara
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全共闘→京大パルチザン(「赤軍派」や「日本赤軍」とは被るものもありつつ異なる)、パレスチナ連帯・共産主義運動、日本赤軍関係救援運動を行い、2002年にイスラエルにのパレスチナ侵攻に対し日比谷公園で焼身抗議を行った檜森の追悼集。全共闘やアラブ連帯、救援のみならず70-80年代国内「非合法」運動の記録もあり。タイトルはリッダ闘争に参加する若者たちの「人を殺すこと」をどう考えるかの会話のなかの印象的な言葉から。なお、向井孝は檜森の死を受けて『暴力論ノート』の新訂作業へ。2024/07/25
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