内容説明
だましの手口を一挙公開。被害者救済の第一人者がその対策を徹底解説!占い師、霊能者、オレオレ詐欺、訪問販売…自分は絶対だまされないと思っているあなたに。
目次
プロローグ 「マインド・コントロール」は決して他人事ではない!
第1章 「マインド・コントロール」とは何か?
第2章 「霊感商法」のマインド・コントロールの手口
第3章 「カルト」のマインド・コントロールの手口
第4章 「脱マインド・コントロール」の手法
エピローグ 「マインド・コントロール被害」を減らすための提言
著者等紹介
紀藤正樹[キトウマサキ]
リンク総合法律事務所所長。弁護士(第二東京弁護士会所属)。1960年、山口県宇部市生まれ。大阪大学法学部卒。同大学院博士前期修士課程修了。法学修士。日本弁護士連合会消費者問題対策委員会幹事を92年からつとめ、「ダイヤルQ2部会」「宗教と消費者部会」「電子商取引部会」などの担当副委員長、委員等を歴任。元第二東京弁護士会消費者問題対策委員会委員長。市民の立場から、一般の消費者被害はもちろんのこと、宗教やインターネットにまつわる消費者問題、被害者の人権問題、児童虐待問題などに精力的に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mukimi
112
世間知らずのお人好しと言われる私には、承認誘導のプロが相手にイエスと言わせる六原則は非常に勉強になった。ロボットの様な完璧な理性を備えた人でなければ、誰しも思い当たる部分があるだろう。何か迷った時にはこの六原則に絡め取られていないか自省しようと思う。議論の余地を与えず唯一解を答えさせる日本教育が気の進まない要求を断固断れない大人を作るとか、女性の騙されやすいのは仕事や収入で男性と比べ満たされない忿懣によるものであるとか、日本社会はマインドコントロールに脆弱であるとの主張は目から鱗だった。2022/12/14
KAZOO
106
ながい間、ここに書かれているようなカルト教団や霊感商法などへ対応されてきた弁護士さんがその実態を明らかにしてくれます。確かに自分の意志でおこなっているように感じさせていくテクニック(教団等の)は人間の弱さに付け込んでいるのでしょう。ただそのように人々はこのような本はほとんど読まないのではという気がします。ですのでこのような本を読んだ周りの人々がそのような人を助けていくべきでしょう。2025/01/06
ヒロミ
44
マインドコントロールについて興味があり読了。そんなに厚い本ではないがかなり読み応えがあった。著者の弁護士としてカルト宗教との関わりを通じた体験や、近々の事例までわかりやすい。X JAPANのToshiさんの裁判も著者が担当していたとは驚き。平和な日常に忍び寄る怪しい宗教の数々に背筋が凍った。2018/05/11
GAKU
36
タイトルは「マインドコントロール」だが、ほとんどカルト宗教に関して書かれていた。真面目で素直な人ほど、取り込まれやすい。世間知らずの若い人達は気を付けないと。2023/09/30
もちもちかめ
28
全世界必読。紀藤さんがこんなに「分かっている」弁護士だとは知らなかった。恥ずかしい。日本のカルトは3つ、オウム真理教統一教会ライフスペース。昔、XJAPANトシさんを助けた。この事件は本で読んで全く自分と同じなのに驚愕したのを憶えている。目覚めるポイント。気付くのは一瞬。トラウマが再燃して辛い読書だったけれど、コントロール被害の末端として紀藤さんの言い分に何一つ異論はない。心から応援する。日本政府はNPOに金を出さないから市民運動が押さえられている。良い面もあるけど被害者救済のボランティアには出して欲しい2022/11/07