内容説明
大人の事情うずまく霞が関で「交渉のテクニック」を身につけ、復興を目指す被災地で「心の交渉力」を学んだ著者が、交渉、プレゼン、コミュニケーション術を初めて明かす。新時代を担う36歳の若きリーダーの実践書。
目次
序章 「交渉」とは、今と未来をつなぐもの
第1章 霞が関流相手を思うように説得する8つのテクニック
第2章 なぜ、大物政治家を3分で説得できてしまうのか
第3章 「ダメな上司」の対処法
第4章 「ダメな部下」の対処法
第5章 メール、話し方、スピーチ。交渉上手のコミュニケーション術
第6章 実録!!圧倒的パワーをもつ「財務省」との交渉
第7章 一般市民が行政を動かすには
著者等紹介
久保田崇[クボタタカシ]
岩手県陸前高田市副市長。前内閣府参事官補佐。1976年静岡県生まれ。京都大学総合人間学部卒業後、国家公務員採用1種試験(法律職)に合格し、2001年内閣府入り。ニート対策など若者政策に携わる一方で、国会議員への法案・予算の説明や各省協議における複雑な利害調整を通じて、要求やクレーム対応などハードな交渉の場面を多く経験する。東日本大震災後のボランティア活動を契機として、2011年8月1日より陸前高田市副市長を務め、海外や非営利団体、企業等からの支援案件の交渉などを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かずさん
10
仕事の大半は、対人関係における交渉・調整。それがストレスの主因になったり、仕事の支障になったりするわけですが…。政治家、他省庁、上司、住民と、さまざまな相手との調整能力が必要とされるキャリアを持つ著者。理不尽な要求を含め、かなりリアルで具体的な交渉の内実が覗き見れて面白かったです。本書から学べるのは、準備と根気の大切さ。小手先のテクニックではなく。あと、感情で負けず、理性で結果をつかみ取るためのストレスマネジメントも重要だと感じました。2016/02/03
Haruka Fukuhara
8
検索してみたら結構いろいろと本出してる有名人みたいですね。内閣府の元官僚ということで財務省との交渉ではこうするとか、いろいろな場合について結構具体的に書いてて面白かった。立ち読みですが。内閣府は今結構重要な役回りを担ってるみたいですね。2017/05/27
isao_key
6
タイトルは交渉術となっているが、交渉だけについて書かれている訳ではなく、著者の経験と普段実践したり心がけたりしている行いについて書かれている。中には役人向けの話もあって、一般企業にはどうかなとも思えるものもある。書かれているアドバイスに関しては特別目新しいものはなく本書中にも紹介引用されている『ハーバード流交渉術』と『道は開ける』を読めば本書は読まなくてもいいと思う。ただ役所に行って嘆願や請求をする際の注意点などが書かれているので、考えている人には大いに参考になる。交渉したくない6つの人は気をつけたい。2014/01/12
コリンちゃん
6
本書の例がどれだけ民間の交渉事に応用可能かよく分かりませんが、少なくとも中央官庁の仕事のやり方や論理については分かりやすく書かれていると思います。特にこれから官僚になろうとしている人にとって、基本的なところを知るのに、予め目を通しておいて損のない本かもしれません。「サンドイッチ式挨拶」のところは個人的に参考になりました。2013/08/04
シュウ
4
なるほどの知らない世界を垣間見得るほんです。ガードを硬くされる理由がどんなものなのかなど、わかりやすい言葉で語られています。どういう営みで国のお金が固まるのかが何となくわかった気がします。2013/10/02