内容説明
風評、デマに騙されるな。震災後の日本経済はこうなる。日本経済が復興するために国家ができること。
目次
第1章 「戦後レジーム」から脱却する(「コンクリートから人へ」は間違っていた;経済に対する政府の3つの役割 ほか)
第2章 「デフレ」から「インフレ」に移行する(デフレこそが、日本の経済問題のすべて;デフレギャップが日本の宝になった ほか)
第3章 「国土計画」を復活させる(日本経済が復興するために国家ができること;復興増税・消費税増税は、増税という結論ありきのキャッチフレーズ ほか)
第4章 「エネルギーの多様化」を促進する(原発事故が日本経済に投げかけた問題とは;エネルギー消費は悪なのか? ほか)
著者等紹介
三橋貴明[ミツハシタカアキ]
作家・経済評論家。中小企業診断士。1994年、東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業ノーテルをはじめNEC、日本IBMなどを経て2008年に中小企業診断士として独立、三橋貴明診断士事務所を設立した。現在は、経済評論家、作家としても活躍中。2007年、インターネットの公開データの詳細な分析によって韓国経済の脆弱な実態を暴く。これが反響を呼んで『本当はヤバイ!韓国経済』(彩図社)として書籍化されて、ベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mazda
25
読んでいてハッとしたのが、観光立国を目指して外国人旅行者をたくさん入国させることは、すなわち円高を誘発するということです。言われてみれば確かにそうなのですが、内需を喚起するためなら、と思い何となく納得していました。日本の経済のことを思うならば、「おもてなし」はダメなんですね。改めて思ったのですが、日本がつぶれると言っている人たちは、どうやってつぶれるのか説明してほしいと思います。借金を自前で消費できて、変動相場を採用しているこの国が、一体どういうスキームでつぶれるのか、是非教えてほしいものです。2016/10/29
T坊主
3
1.デフレ下では公共投資(公共事業は基本的にすべて赤字)を増やし公務員も臨時に増やす、生活保護費を増やすよりよい。又人が今まで使っていなかった事にお金を使い始めて、はじめてGDPが増え、政策の効果が発揮される。2.グローバリズムとは、レーニンやスターリン、毛沢東が言っていた世界革命と同じ概念。3.政府が愚かな時こそ、民間の活力がもっとも高まる事は歴史が証明。4.国にグランドデザインが無い中で、道州制と敷いては、各個ばらばらにやっては効果が少なくなるのでは。2012/02/10
カインズ
3
【復興への道】マクロの視点から東日本大震災からの復興について論じる一冊。デフレ下での復興増税やTPP参加への愚を説いている。注目したいのは、公務員増員に関する点だ。失業者を臨時の公務員として雇用することで、GDPの向上だけでなく、本人の精神にも良いという。また、ボランティアが結果的に現地から雇用を奪ってしまっているとも指摘する。調整が困難だとは思うが、臨時の公務員について議論されてもよいのではないかと感じた。2011/05/31
you1oyaji
2
ここまで極端な主張はなかなか受け入れられにくいと思いますが、納得させられる部分多数ありです。著者の主張が正しいとすれば、野田総理の就任は日本経済にとって最悪ということになるのでしょうか?確かに、消費が伸び悩んでいる時に増税してさらに消費を冷え込ませるのは愚の骨頂だと私も思います。 2011/09/25
アカギ4
1
何が正しくて、何が正しくないのか?より客観的な視点から見ることができるようになるでしょう。大変、素人にもわかりやすい本です!2016/06/24