内容説明
“ミスター文部省”が「霞ケ関の掟」「官僚の本心」をすべて明らかにする。
目次
第1章 なぜ「官僚は敵」になってしまったか
第2章 「いい官僚」、「悪い官僚」はこう仕分けろ!
第3章 「いい天下り」、「悪い天下り」はこう仕分けろ!
第4章 「トンデモ官僚」、「勘違い官僚」はこう仕分けろ!
第5章 官僚の使い方、教えます
第6章 官僚は叩くものではなく、使うものである
著者等紹介
寺脇研[テラワキケン]
1952年福岡市生まれ。東大法学部卒業後、75年に文部省入省。92年、文部省初等中等教育局職業教育課長に就任、中学での業者テストと偏差値による進路指導を追放し、ミスター偏差値の異名を取る。その後、高等教育局医学教育課長、生涯学習局生涯学習振興課長、大臣官房政策課長、大臣官房審議官生涯学習政策担当を経て、2002年文化庁に転出して文化部長になる。06年3月末、退職を準備していたところ、小坂憲次文科大臣に特命を受けて文科省に戻る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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氷柱
4
766作目。10月5日のみ。このひとつ前の作品とセットで読むことで官僚というものの偽善的な性質がわかるようになる。しかしもしかすると偽善的であるということが既に当人にとっての色付きの現実なのかもしれない。特殊すぎるシステムに染まると人々が真に求めているものが見えなくなってしまう。アンバサダーやコメンテーターとして官僚個人が求められているのではなく、肩書が必要とされていることが見えていそうで全く見えていないという事実に驚かされる。「私以外はみんなダメ!」という心づもりだけが透けて見えてくる。2021/10/05
のの
4
考え方としてわかるなぁと。こういうのをもっと官僚はしたほうがよいのでしょう。 ただやはり話が官僚っぽくて一般うけは難しいのかなぁ。ちょっとうーんと思うとこもあったし。2010/10/04
がっち
3
官僚って大変だな。マスコミや政党からはバッシングの対象になり、そしてそれをまた国民がバッシングする。たしかに悪いとかありえないことをする官僚もいるが、それは一部というか数人にすぎないのに。これを読むと官僚の仕事がどんだけ偉大で国民のためにあるかがよくわかります。優秀な官僚のみなさん頑張ってくださいといいたい。B2011/01/22
kurodog
2
官僚の仕事、価値観、生き方について、元文部官僚の寺脇氏が書いた本。官僚に対する思いこみが払拭される本です。2010/11/01
kazn777
1
元文部科学省キャリア官僚で、京都造形美大教授の寺脇研氏による官僚論。官僚の生態と働き方について理解できる一冊。多くの官僚は仕事への熱意と無私の精神を持ち続けている、みな仕事を欲し、善意を持つが、時代錯誤で頭が古い、学習能力は高いので上手く指導し辛抱して使えば臨機応変に対応する、指導するのが政治家の責任である、と説く。キャリア・ノンキャリアの廃止、事務次官を廃止し人事担当の政務官とする、重要政策は官庁横断のタスクフォースを作る等指摘は興味深い。特別会計、外郭団体についての記述ないが無理からぬことか。2013/10/26