第三次世界大戦―新・帝国主義でこうなる!

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784776205326
  • NDC分類 304
  • Cコード C0010

内容説明

クライマックスの大戦争があるのかないのか、それを論じても意味がない。必要なのは、第三次世界大戦はすでに始まっているという前提で国際情勢を見るという思考実験である。第三次世界大戦をキーワードに国家と宗教から日本の未来を解読する。それが本書の狙いである。政治、経済、軍事、宗教を、「第三次世界大戦」という切り口から見れば、その裏側や本質がハッキリ見えてくる。世界と日本の大問題の意味がわかってくるのである。

目次

第1章 新しい戦争の時代 第三次世界大戦が始まった!!(「非対称の戦争」の時代;民主主義の弱さにつけ込むテロリズム;新・戦争の時代の日米の関係)
第2章 アメリカ・ヨーロッパ 帝国主義化する世界(世界帝国アメリカの没落;今も開拓者精神で動いているアメリカ;敗戦から六十年後のドイツの勝利;新自由主義がもたらしたもの)
第3章 ロシア・中国 資本主義化する2大国の行方(二人の王様が支配するロシア;「新封じ込め政策」の要所で起きる紛争;近代化の過程にある中国;台湾と沖縄に生まれつつある変化)
第4章 日本 天皇と憲法、これでいいのか(「押しつけ憲法」論の大きな間違い;天皇とは権威の世界の存在;天皇が還るべき原点;パッケージで考える憲法論)
第5章 世界と日本 これが日本の生きる道!(日本が目指すべき戦略;対立の図式を薄めていく方法;インテリジェンスを強化するには;日本が掲げるべき夢)

著者等紹介

田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年、滋賀県生まれ。60年、岩波映画製作所入社、64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。現在、早稲田大学特命教授として、「大隈塾」塾頭も務める。雑誌『オフレコ!』(アスコム)の責任編集長としても活躍中

佐藤優[サトウマサル]
1960年生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。イギリス、ロシアにて大使館勤務の後、1995年より外務本省国際情報局で主任分析官として活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑の「国策捜査」で逮捕され、512日間勾留。2005年2月、東京地裁で執行猶予付きの有罪判決を言い渡されて控訴したが、2007年1月、東京高裁で控訴棄却。現在、上告中。『国家の罠』(新潮社、毎日出版文化賞特別賞)で衝撃的デビューのち、『自壊する帝国』(新潮社)で大宅ノンフィクション賞・新潮ドキュメント賞同時受賞。左右両翼の枠を超えた活字メディアで勢力的な言論活動を行い、多くの支持を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りり

7
なんとか読了。私には佐藤優という人が思想家に見えてきた。特に女系天皇、女性天皇についての章で、全体の秩序を権威と権力に分けるという考えなどなど。その他のさまざまな話題も、私の知識が浅すぎて対応できていないので、文字が読めても内容を咀嚼できていない。この二人に世界はどう見えているのか‥。ところで田原さんはがっつりと佐藤優に食らいつきつつ、意見のかみ合わない部分は無理にまとめたりしない。ご高齢でもあるし、田原総一朗自身の後継者について、真剣に見いだすなり育てるなりして欲しいと切に願う。2015/01/07

telephone

2
政治、経済、歴史、宗教等がざっくばらんに語られており面白い。2013/12/28

aki

1
グルジアの話は、そのままウクライナにも通じる話。ロシア、ウクライナ、どちらに是があるのか、どちらにも是はないのかはともかく、ロシアがやっていることは10年1日、変わらんなあ。後半、有末精三・元陸軍中将の話が出てきたのは、びっくり。オレが若い頃、自宅にお邪魔して陸士時代の話を伺ったことを思いだした。朝10時から夕方7時までノンストップ。お茶は出してくださったものの食事はできず、空きっ腹で陸士、陸大、入隊後の活躍などを聞きました。ここで書かれている戦後の秘史まではいかず、これ、聞きたかったなあ、と残念。2022/05/20

さえきかずひこ

1
“天皇制”は共産党用語なのだと知った。2009/04/10

Masa03

0
佐藤優と田原総一朗の対談という刺激的な本。 いわゆるドンパチやるイメージと異なる戦争が、世界規模で始まっている、という前提で国際情勢、ひいては日本外交を論じている。 佐藤優の本を読むたびに思うのは、間違いなく個々の外務官僚は恐ろしく優秀なのだろう、ということ。だが、政治家が使いこなせないせいなのか、省益が優先してしまうせいなのかわからないが、能力が発揮されていないように見えてしまうという病巣だ。…(ブクレコからインポート、全文はコメントに掲載されています)2013/05/15

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