内容説明
介護は生活の援助である。と言うより、「私生活への援助」である。私生活は個々の趣味や習慣、個性、嗜好などを大切に、誰にも干渉されずに過ごしたいものである。本書では、力のいらない介護方法、地元ホームヘルパーとしての活動、全国各地の病院や老人ホーム、在宅の要介護者等と一緒に外出した様子などを紹介している。
目次
1 楽しくなる介護のスキルと知恵(目的を持った介護をしよう―Mさんがやってみたいこと;おいしく食べる―Kさんが食べたかったもの;科学的根拠よりトイレへ行こう―気持ち良く排泄する ほか)
2 デキル介護職員の仕事術を学ぶ(いつもやる気になるには?;本当のチームワークとは職員の個性と実践力を生かすこと;できない理由を挙げるのが得意な人―今よりもっと仕事がうまくなるために ほか)
3 遊び心を持った達人介護職の介護日記(介護の現場はなまりの宝庫―全国各地の方言の味;今でもダーリンと一緒―Yさんの墓参り;Eさんの“勝負入れ歯”―この仕事の面白さ ほか)
著者等紹介
中田光彦[ナカタミツヒコ]
社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員。鎌倉市社会福祉協議会登録ホームヘルパー、NPO法人「風の詩」理事、横浜市介護認定審査会委員、福祉系の大学・専門学校の非常勤講師など。1955年10月12日北海道小樽市生まれ。翌年、父の仕事(養蜂業)の都合で、三重県松阪市へ転居。小学校2年の時に、再び小樽市へ。中学校卒業後、1年間札幌市で新聞配達をした後、北海道立余市高等学校普通科へ。卒業後、東京で1年間新聞配達、1年間セールスその他をした後、淑徳大学社会福祉学部へ入学。バンド活動に明け暮れる。卒業後、横浜の特別養護老人ホームの生活相談員として勤務。1年で退職。3ヵ所目の職場、横浜の特別養護老人ホームで、入所者100人の個別な希望の実践や、居酒屋・パチンコ・海水浴等、ユニークな活動をする。3ヵ所の施設で計8年勤務後、退職。現在、高齢者介護・障害者介護の合間に介護教室・講演・相談で全国を走り回っている。神奈川県鎌倉市在住。休日は防音室に引きこもり、ギター、ピアノ、ベース、ドラムと、音楽三昧(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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