内容説明
トレード心理学の大家の集大成!1980年代、トレード心理学は未知の分野であった。創始者の1人であるマーク・ダグラスは当時から、今日ではよく知られているこの分野に多くのトレーダーを導いてきた。彼が得意なのはトレードの本質を明らかにすることであり、本書でもその本領を遺憾なく発揮している。そのために、値動きや建玉を実用的に定義しているだけではない。市場が実際にどういう働きをしていて、それはなぜなのかについて、一般に信じられている考えの多くを退けてもいる。どれだけの人が、自分の反対側にもトレードをしている生身の人間がいると意識しているだろうか。また、トレードはコンピューター「ゲーム」にすぎないと誤解している人がどれだけいるだろうか。読者はトレード心理学の大家の1人による本書によって、ようやく理解するだろう。相場を絶えず動かし変動させるものは何なのかを。また、マーケットは世界中でトレードをしているすべての人の純粋なエネルギー―彼らがマウスをクリックするたびに発するエネルギーや信念―でいかに支えられているかを。本書を読めば、着実に利益を増やしていくために何をすべきか、どういう考え方をすべきかについて、すべての人の迷いを消し去ってくれるだろう。
目次
第1部(トレーダーとしての自分を知る;着実な成果を上げるためにはプロのように考える必要がある ほか)
第2部(トレードの仕組み;売買注文の片寄りを生む代表的な市場参加者 ほか)
第3部(トレードの世界では確かなモノの見方・考え方が絶対に必要;着実に成果を上げるための精神的な基礎 ほか)
第4部(確率に基づく考え方を身につける;メカニカルトレード ほか)
著者等紹介
ダグラス,マーク[ダグラス,マーク] [Douglas,Mark]
シカゴのトレーダー育成機関であるトレーディング・ビヘイビアー・ダイナミクス社の社長であり、日米でロングセラーになっている『ゾーン』と『新装版 規律とトレーダー』(いずれもパンローリング)の著者。自らの苦いトレード経験と多くのトレーダーの話や経験から、トレードで成功できない原因とその克服策を提案している相場心理学のパイオニア。ダグラスの著書は投資業界の古典として、またウォートン・ビジネス・スクールはじめアメリカの多くの大学院で使われている。2015年に多くのトレード関係者に惜しまれながら、亡くなった
ウエッブ,ポーラ・T.[ウエッブ,ポーラT.] [Webb,Paula・T.]
トレード心理の第一人者であり、投資トレーダー、ベストセラー作家、トレーディングコーチ。マーク・ダグラスのパートナーであり、ダグラスとともにトレード心理という分野を開拓した。彼女はこの分野での長年のリーダーとして世界的に有名であり、彼女が開発したパワー・トレーディング・マインドセットは多くのトレーダーから絶賛されている
長尾慎太郎[ナガオシンタロウ]
東京大学工学部原子力工学科卒。北陸先端科学技術大学院大学・修士(知識科学)。日米の銀行、投資顧問会社、ヘッジファンドなどを経て、現在は大手運用会社勤務
山口雅裕[ヤマグチマサヒロ]
早稲田大学政治経済学部卒業。外資系企業などを経て、現在は翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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