内容説明
本書は、投資市場における「押しや戻り」を正確に当てるフィボナッチを基本としたトレード手法を紹介したものである。この不思議な数値である0.382や0.618は、投資家として、またトレーダーとしてワンランク上を目指そうとする人、どうしても現状の沈滞ムードを打破したい人にとっては絶大な力と啓示を与えてくれるだろう!本書は、仕掛けや手仕舞い、リスクとリワードといったトレーダーが一番関心のあることを、多くのチャートによって初心者でも視覚的に分かりやすく解説されている。0.382や0.618という12世紀のイタリアの数学者のレオナルド・フィボナッチが発見した秘数があなたに莫大な財産を作らせる重大なヒントになるかもしれない!
目次
第1部 序論(トレード手法―裁量的トレード手法vs非裁量トレード手法とポジショントレードvsデイトレード;必要条件、基本原則、そして定義;成功するトレードアプローチの不可欠な要素)
第2部 コンテクスト(トレンド分析―DMA(ずらした移動平均線)
トレンド分析―MACD・ストキャスティックスのコンビネーション
方向性指標―高勝率の取引シグナルを得る9種のパワーパターン ほか)
第3部 ディナポリレベル(フィボナッチ分析―その基本;ディナポリレベル;ディナポリレベル―複数のフォーカスナンバーとマーケットスイング ほか)
著者等紹介
ディナポリ,ジョー[ディナポリ,ジョー] [DiNapoli,Joe]
市場でのトレード経験が40年以上になるベテラントレーダー。また根気強い徹底した研究家、国際的に認められた講演者でもある。ディナポリの受けた公式の教育は、電気工学と経済学で、非公式に受けた教育は「バンカー」で身につけたものである。これは多くのコンピューターと通信機器に埋もれたトレーディングルームの別名で、この場所でディナポリの初期の研究が始まった。DMA(ずらした移動平均線)、特許を持つオシレータープレディクターの開発、特に価格軸に対するフィボナッチ級数の実践的でユニークな利用方法によって、今日最も探求心の強い専門家の1人と認められている。ディナポリは、10年余りにわたって公認のCTA(商品投資顧問業者)として、アメリカや欧州やアジアの主要な金融都市で独自のトレードテクニックを教え、1996年には世界の23の金融センターでセミナーを開いた。フロリダ州サラソタのシエスタキーにあるコースト・インベストメント・ソフトウエア社の社長であるディナポリは、ユニークかつ革新的な方法で先行指標と遅行指標を組み合わせたものを使いながら、「精度の高い」トレード手法を開発し続けている。ディナポリは毎年、自分のトレーディングルームでプライベートレッスンを行っているほか、ソフトウエアやトレーディングコース教材を通じて多くの人にトレードの手法を伝授している
成田博之[ナリタヒロユキ]
ノースカロライナ大学ウィルミントン校卒業、シンガポールの銀行で約10年間、金融商品のディーリングをしたあと、1998年にオーストラリアに永住。日経225先物を中心に自己資金の運用を開始。その後、GCI(現GCIアセット・マネジメント)、FXCMジャパンの取締役に就任。2004年からヘッジファンドの運用に携わっている。訳書に『ピット・ブル』(パンローリング)がある。また、2003年から毎年夏に東京で行われているラリー・ウィリアムズ・セミナー(パンローリング主催)では通訳を務めるなど、ウィリアムズから絶大な信頼を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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