内容説明
T・ロウ・プライス(トーマス・ロウ・プライス・ジュニア)は、投資の世界の伝説になっている。彼の経歴を知らない人でも、彼が作ったティー・ロウ・プライスという会社については知っているはずだ。この会社は今日でも高いパフォーマンスを上げ、世界中で高い評価を得ている。控えめな人物で、倫理規定を生涯厳守した彼が、どのようにして偉大な金融会社を作り上げたのだろうか。その驚くべき物語を初めて明かしたのが本書である。本書では、プライスの成長株投資の概念の中心的な原理を学ぶことができる。プライスは自らの投資戦略を秘密にしていたわけではない。しかし、本書ほど、彼が用いていた単純な原則を、包括的に、客観的に、容易な言葉で紹介したものはない。プライスの投資の基本教義を垣間見ることは、個人にとっても機関投資家にとっても投資ポートフォリオを運用するうえで恩恵があることだろう。
目次
第1部 はじまり(ドーバーロードの一軒家(一八九八~一九一九年)
学んだこと(一九一九~一九二五年) ほか)
第2部 プライス自身の会社(ティー・ロウ・プライス・アンド・アソシエーツの誕生(一九三七年)
「変化―投資家にとって唯一確かなこと」 ほか)
第3部 ボルチモアの賢人(新しいチャンス―投資信託、年金制度、そしてグロース・ストック・ファンドの発足(一九五〇~一九六〇年)
変遷期(一九六〇~一九六八年) ほか)
第4部 市場分析(次の一〇年間の投資(二〇一七~二〇二七年)
グロース・ストック・ファンドのパフォーマンスが下がる(一九七〇年代) ほか)
著者等紹介
ボンド,コーネリウス・C.[ボンド,コーネリウスC.] [Bond,Cornelius C.]
テクノロジーアナリストとしてティー・ロウ・プライスに入社するとすぐに頭角を現し、投資信託としてアメリカトップのパフォーマンスを上げたこともあるニュー・ホライズン・ファンドの幹部と投資委員会のメンバーに就任。T・ロウ・プライスの直属の部下として約10年間働いたあと、ティー・ロウ・プライス・グロース・ストック・ファンドの社長に就任。その後、ニュー・エンタープライズ・アソシエーツのゼネラルパートナーに転身。この会社は今日ではアメリカ最大級のベンチャーキャピタルとなっている。サンフランシスコに妻と在住
長岡半太郎[ナガオカハンタロウ]
放送大学教養学部卒。放送大学大学院文化科学研究科(情報学)修了・修士(学術)。日米の銀行、CTA、ヘッジファンドなどを経て、現在は中堅運用会社勤務。全国通訳案内士、認定心理士
井田京子[イダキョウコ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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