内容説明
本書は、投資ポートフォリオの適切なアセットアロケーション(資産配分)と、そのメンテナンスについて書かれたものである。(1)何に投資すべきか。(2)どれくらい投資すべきか。(3)どういったときにアロケーションを変更すべきか。著者は本書で投資ポートフォリオの管理のための1つの統合的アプローチを提供することで、これら3つの質問に明確な答えを出している。複数の投資対象資産からなる投資ポートフォリオを構築するにはどうすればよいのかをステップバイステップで分かりやすく説明するとともに、アセットアロケーションを効率的に行う方法についても提示している。ETF(上場投資信託)のようなファンドへの投資、ならびに個別株への直接投資についても解説している。また、異なるリスク水準のアセットを組み合わせる方法や、投資家のリスク許容量に合った投資ポートフォリオの構築方法についても解説している。本書は実用的な手法、経験則、テクニックが満載の包括的なアプローチを、具体的な例を示して詳細に解説している。読者対象としては、投資ポートフォリオにおけるアセットアロケーションをどう行うべきか悩んでいるプロの投資家や経験豊富な個人投資家を想定している。
目次
プロローグ―われわれは何を知っているか
第1部 スマートポートフォリオの理論(ベストなポートフォリオとはどんなポートフォリオなのか;不確実性と投資;最良のポートフォリオを見つける;最良のポートフォリオを見つけるためのシンプルで、スマートで、安全な方法(コストは無視)
コストのスマートな考え方
分散の不確実な便益と確実なコスト)
第2部 スマートポートフォリオの構築(スマートポートフォリオを構築するためのトップダウンアプローチ;アセットクラス;オルタナティブ;株式のさまざまな国や地域へのアプリケーション;各国における株式のアロケーション;債券;すべてをまとめてみよう)
第3部 リターンの予測(リターンの予測とアセットの選択;アクティブファンドマネジャーは本当に天才なのか?スマートベータは本当にスマートなのか?)
第4部 スマートリバランス(リバランス理論;ポートフォリオのメンテナンス;ポートフォリオの修復)
著者等紹介
カーバー,ロバート[カーバー,ロバート] [Carver,Robert]
独立した投資家でありトレーダーであり、作家でもある。10年以上にわたってロンドンのシティーで働き、2013年に引退。バークレイズ投資銀行でエキゾチックデリバティブのトレーダーとして勤務したのち、世界最大のヘッジファンドの1つであるAHLに移り、ポートフォリオマネジャーとして勤務。AHLではファンダメンタルグローバルマクロ戦略の構築や同ファンドの数十億ドルの債券ポートフォリオの運用に携わった。経済学の学士・修士号を修得。2016年には最初の本『システマティックトレード――独自のシステムを開発するための完全ガイド』(パンローリング)を出版。現在は、自ら導きだしたメソッドを使って自身の株式・ファンド・先物ポートフォリオをトレードしている
長岡半太郎[ナガオカハンタロウ]
放送大学教養学部卒。放送大学大学院文化科学研究科(情報学)修了・修士(学術)。日米の銀行、CTA、ヘッジファンドなどを経て、現在は中堅運用会社勤務。全国通訳案内士、認定心理士。訳書、監修書多数
山下恵美子[ヤマシタエミコ]
電気通信大学・電子工学科卒。エレクトロニクス専門商社で社内翻訳スタッフとして勤務したあと、現在はフリーランスで特許翻訳、ノンフィクションを中心に翻訳活動を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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