内容説明
大手タバコメーカーRJレイノルズが、食品大手ナビスコを買収して成立した巨大企業RJRナビスコ。1988年、CEOジョンソンは自社株買いによるLBOを決心する。ジョンソン率いる経営者チームほか2チームによる、買収劇がここに始まった。
目次
プロローグ
第1章 風雲児、ロス・ジョンソン
第2章 社内クーデター成功
第3章 「RJR空軍」と「チーム・ナビスコ」
第4章 ブラックマンデーの傷痕
第5章 買収王クラビス
第6章 史上最大の企業買収
第7章 揺れるウォール街
第8章 ライバル出現!
第9章 ジャンクボンドをやっつけろ!
第10章 腹の探り合い
著者等紹介
バロー,ブライアン[バロー,ブライアン] [Burrough,Bryan]
ウォール・ストリート・ジャーナルほか米国各紙の記者を経験後、作家として活躍
ヘルヤー,ジョン[ヘルヤー,ジョン] [Helyar,John]
ウォール・ストリート・ジャーナル・アトランタ支局次長、『サウスポイント』主席編集部員などを歴任。ウォール・ストリート・ジャーナル時代のRIRナビスコ買収に関する取材活動によって、ブライアン・バローとともにジェラルド・ローブ賞を贈られた
鈴田敦之[スズタアツユキ]
毎日新聞社経済部副部長、ラジオ・テレビ報道部長、電波本部長等を歴任後、評論家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エリナ松岡
7
M&Aのテクニカルな話を期待してましたが、それは極力抑えて1980年代のM&Aとウォール街のいびつな状態を伝えるほうに重きを置いている感じかなぁと思います。とにかく分量があるので物語にドップリ浸かれるのではないかと思います。RJRナビスコのロス・ジョンソンの話はどこか他で読んだことがあるので、今回は彼と同じくらいキャラが突出しているKKRのヘンリー・クラビスの話が一番面白く読めました。 2017/12/10
Haruko
6
RJR軍と称されるプライベートジェット19機始めとして破格の贅沢を堪能し、更に完全支配を目指しLBOを目論んだRJRナビスコCEOが、ナビスコ社長にもらした「あんたお払い箱だから」から、幕は上がる。悪評高いジャンクボンドを駆使した「野蛮な来訪者」である投資会社が勝者となるも、競り上がった価格は、RJRナビスコを解体へと導く。 ライオンにもハイエナにも喩えられるような登場人物のメンタリティを培ったものへと興味は尽きない。強欲の象徴として扱われる主人公側からの、回想録も読んでみたい。 2018/02/07
まめタンク
3
2019年317冊目。買収ファンドであるKKRがRJRナビスコを史上最高額(当時)のLBOで買収しました!たった1行で説明できる話を日本語版で上下巻1000ページで綴るという壮大さに驚かされます。2019/12/12
NZM
0
感想は下巻に記載。2023/09/17