内容説明
業界が震撼したボックス理論。今なお読み継がれる株式投資の名著。
目次
第1部 ギャンブラー(カナダ株のころ)
第2部 ファンダメンタリスト(ウォール街での取引;最初の危機)
第3部 テクニカルな分析(ボックス理論の開発;世界を駆けめぐる電報)
第4部 テクノ・ファンダメンタリスト(弱気相場は強気相場の始まり;効力を発揮し始めた投資理論;最初の五〇万ドル;二度目の危機;二〇〇万ドル)
著者等紹介
ダーバス,ニコラス[ダーバス,ニコラス] [Darvas,Nicolas]
ショービジネスの世界で最もギャラの高いペアダンサー。幾多の苦労の末、マーケットの上昇や下落に関係なく適用するボックス理論を構築し、株式市場で200万ドルの利益を上げて資産家になった伝説の人物
長尾慎太郎[ナガオシンタロウ]
東京大学工学部原子力工学科卒。北陸先端科学技術大学院大学・修士(知識科学)。日米の銀行、投資顧問会社、ヘッジファンドなどを経て、現在は大手運用会社勤務
飯田恒夫[イイダツネオ]
1961年大阪大学法学部卒業後、丸紅飯田に入社。主に鉄鋼貿易業務に従事し、この間アメリカ、トルコなど14年間の海外駐在を経験。1996年丸紅を退職、同年現地鉄鋼商社のアドバイザーとしてタイ国に渡る。2000年タイより帰国、以後、翻訳活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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d(^0゚)/b
3
いいなあ、200万ドル。以前勤めていた会社の先輩にもらった本。株は本格的にはやってないけど、ちょっと興味出た。ボックス理論との出会い。あとはまだ正直よくわからない。2017/05/26
投資家M(ミニマリスト×読書家)
2
トレード心理が完結にまとまった本 ある時テクニカルだけじゃなくて、ファンダメンタルズ的に収益の改善が認められる場合に限るとしてファンダとテクニカルを融合させた 大成功の後の1〜2ヶ月はあまりうまくいかなかった ※やはり買った後は相場の動きも変わるし、メンタルがズレやすい 情報が沢山入ってくるのは様々なバイアスが掛かって、感情に支配されてしまう。やはり情報は一次情報以外は遮断した方が良い ほとんどの人間心理は情報が欲しくてたまらないから、多分実はこれがほとんどの人が負ける要因になってるの可能性がある2023/09/20
一休
1
物語として面白かった。儲けた理論としては、出来高が増えたポイントでウォッチして、株価が上昇しながら、ボックス圏を描いている銘柄を購入する、そして、株価の上昇に合わせてストップロスを引き上げていき、利益を確定させる、というもの。また、著者が海外公演中に電報で情報を取得していたときの方が勘がさえてトレードが成功し、NYに戻ってウォール街で刻一刻と流れる情報に触れているときの方が損失を重ねていたのが興味深かった。情報に溺れたらダメってことですね。2025/02/06
トモロー
1
株式投資の勉強本としてこれほど面白い本はない。まず小説としての面白さが素晴らしく全く飽きずに最後まで読み進められる。投資手法の学びとして、チャートの強さから投資対象を発見し、ストップロスオーダーによりチャートの弱さで手仕舞いするというところが合理的である。あれもこれもと沢山の株を持つのではなく、本当に強い1〜3銘柄、それも資金が少ない場合は1銘柄で勝負していくところが目から鱗。複数の株を持つことがいいことのように錯覚していたが、急騰する株を見定めて集中投資しなければ圧倒的な成果は出せない。2023/11/03
Darbytime
1
ダンサーが株にのめり込み一喜一憂しながら、テクノファンダメンタル分析と言ういいとこ取りの手法で大金をつかむ話。如何にバリューな銘柄でも上がる時はテクニカルがサインになるかもしれないので、「テクニカル分析なんてお絵かき。一円でも安く買うべきだ」と盲信してた自分をちょっと反省。なんにしても肝に銘じるべきは、お絵かきするならストップロスは必須ということだ。2020/02/22