目次
1 始まり
2 100万ドルのレースを記録する
3 レースのあとに―2009年の挑戦より抜粋
4 ジェリートレーダーの誕生
5 ジェリープログラムのあと―2010~2012年の日誌より抜粋
6 MFグローバルの破産
7 上がったあとは…
8 最後に
著者等紹介
ミラー,ドン[ミラー,ドン] [Miller,Don]
個人投資家。ブライアント大学を優秀な成績で卒業し(経営管理学、会計学専攻)、ウィスコンシン大学で経営修士号を修得。その後、個人投資家やプロのトレーダーのためにさまざまな教育的ツールを開発し、その過程で、金融市場のテクニカル面と心理面について何百人ものトレーダーのメンターを務める。トレードと仕事を兼業。2009年、ジェリーと名付けた綿密なトレーダー養成プログラムを立ち上げた。妻のデボラとは1985年に結婚し、2人の娘がいる
長尾慎太郎[ナガオシンタロウ]
東京大学工学部原子力工学科卒。北陸先端科学技術大学院大学・修士(知識科学)。日米の銀行、投資顧問会社、ヘッジファンドなどを経て、現在は大手運用会社勤務
井田京子[イダキョウコ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
2
「マーケットの正しい側」への接近は、同時的パターンとして捉えることから始まる。一方、線状の時間で成り立つ日記は市場の時空と齟齬を来し、葛藤や苦悶を生み出す。トレンド日翌日のDAXの動きやTICK、VIXを指標にシンプルな平均線一本でスキャルする著者は、この線状の時間を流れるままにせず、「マーケットの正しい側」に沿うために日々をパターン化し、線状に流れない市場の時空を日記の余白に記す。それゆえ、ドローダウンから復活する様子を描いた彼のチャートを頭に浮かべる読者は、市場を非線状的に認識する努力を見ているのだ。2017/11/11