内容説明
本書は、読者の心をわしづかみにするような現在進行形の武勇伝を時系列でまとめたもので、60億ドルを運用するヘッジファンドのグリーンライト・キャピタルがどのように投資リサーチを行っているのか、また悪徳企業の策略とはどんなものなのかを詳述している。読み進めていくうちに、規制当局の無能な役人、妥協する政治家、ウォール街の上得意先が違法行為にさらされないようにと資本市場が築いたバリケードを目の当たりにするだろう。また、政界と癒着した企業に政府が制裁を加えるのを邪魔する大きな障害にも直面するだろう。これは第二のエンロンになること必至である。ウォール街、つまり投資銀行、アナリスト、ジャーナリスト、そしてなかでも規制当局の失態を明らかにしている。
目次
第1部 慈善活動とグリーンライト・キャピタル(グリーンライト創業以前;「公認」を得て ほか)
第2部 めまいがするほどの急展開(アライドが反論する;ウォール街のアナリストたち ほか)
第3部 だれか、だれでもいいから目を覚ましてくれないか?(政府が調査に入る;つらい朝 ほか)
第4部 社会はどう機能しているのか(いないのか)(もしもし、どちら様?;内部告発者 ほか)
第5部 グリーンライトは正しかったんだ…、さあ、頑張ろう(告発と否認;告発と自供 ほか)
著者等紹介
アインホーン,デビッド[アインホーン,デビッド][Einhorn,David]
ロング・ショート戦略を用いるバリュー志向のヘッジファンド、グリーンライト・キャピタルの社長兼創業者。1996年に運用資産100万ドルで立ち上げたファンドは、その後年25%を上回る純収益を上げ続けている。グリーンライト・キャピタル・リー(ナスダックのティッカーは「GLRE」)の会長も務めており、マイケル・J・フォックス・パーキンソン病リサーチ財団とヒレル(ユダヤ人の大学生活のための財団)の理事にも名を連ねている。1991年、コーネル大学を首席で卒業し、あらゆる学科で抜群の成績を収めた。文理・教養学部で文学士号を修得
塩野未佳[シオノミカ]
成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業(フランス史専攻)。編集プロダクション、大手翻訳会社勤務の後、クレジットカード会社、証券会社等での社内翻訳業務を経て、現在はフリーランスで英語・フランス語の翻訳業に従事。経済、ビジネスを中心に幅広い分野を手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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