人類初の南極越冬船―ベルジカ号の記録

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人類初の南極越冬船―ベルジカ号の記録

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  • サイズ 46判/ページ数 448p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784775942819
  • NDC分類 402.979

内容説明

1897年8月、ベルジカ号に乗ったベルギー南極探検隊は、純白の荒野で極点を征服するという野望に燃えアントワープを出発した。だが船はベリングスハウゼン海の氷で身動きが取れなくなり、極夜が何カ月も続く南の果てでの越冬を余儀なくされる。暗闇のなかで原因不明の病に苦しめられ、船倉に巣くうネズミの鳴き声に心をむしばまれ、狂気の淵へと追いやられる男たち。この壮大な史実を通して著者ジュリアン・サンクトンは、予測不能の窮地にたたき込まれていく探検隊の運命をひもとく。危機に直面して動揺する乗組員たち。そんななか、船長は2人の若き隊員に信頼を寄せていく。その2人とは、氷に閉ざされながらも固い友情を育んだ医師フレデリック・クックと一等航海士ロアール・アムンセンだ。貧困から身を起こしたアメリカ人のクックは、のちにペテン師の烙印を押されてベルジカ号の栄光に影を落とす。アムンセンは探検家として頭角を現し、キャプテン・スコットと南極点一番乗りを競って勝利を収め、伝説の存在になる。2人は力を合わせ、最後の望みをかけて氷から脱出するための策を練る。歴史に残る英雄になれるのか、凍れる海の藻くずと消えるのか…。隊員たちの直筆の日記や特別に閲覧を許された航海日誌の記述から、海洋サスペンスやゴシックホラーのような物語が浮かび上がる。果てしない世界への忘れられない旅の物語だ。

目次

第1部(ベルギーだってやれる―アドリアン・ド・ジェルラッシュ;黄金やダイヤモンド―フレデリック・クック;ネプチューンの祭り―ロアール・アムンセン;対決;戦わずして敗北 ほか)
第2部(氷に閉ざされて;最後の日没;南の果ての弔い;散歩する病人たち;ペンギン騎士団 ほか)

著者等紹介

サンクトン,ジュリアン[サンクトン,ジュリアン] [Sancton,Julian]
ハーバード大学で歴史学を専攻。雑誌『デパーチャーズ』の特集記事編集次長を務め、カルチャーや旅行をテーマに執筆。パリ、ニューヨークで育ち、本書の取材で初めて訪れた南極を含め世界各地を取材

越智正子[オチマサコ]
出版翻訳家。東京大学法学部卒業。全国紙の社会部などで勤務後、フェロー・アカデミーでノンフィクション、フィクションの翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽけっとももんが

11
「北極探検隊の謎を追って」で読んだアンドレーらが気球に乗って北極点を目指し(すぐ墜落)ていたころ、南極ではベルジカ号が氷に閉じ込められていた。まったくもううまく行くはずがない問題だらけの出航から、それでもなんとか大半は帰ってこられたのは奇跡だ。食い散らかされ挙句バンパーにも使われたペンギンはかわいそうだけれども、壊血病治療と船のためなら致し方ないか。ヒト肉は壊血病には効かないそうですよ。しかし冒険に取り憑かれた人は懲りないなぁほんとに。2023/06/17

勝浩1958

8
帰還できたのが奇跡に思える。著者はあとがきで隊長のジェルラッシュを「科学は政治や国境を超越するという信念に基づき、以後一世紀以上にわたって続く南極の平和の礎を築いた。」と評価しているが、明らかに船員を騙して無謀な挑戦をしたことで、死者や精神を病んだ者を出したことの責任は計り知れないほど重い。2023/02/19

100名山

5
著者ジュリアン・サンクトンは2015年の「ザ・ニューヨーカー」の記事「火星への移住」から13か月間南極の氷に閉じ込められたベルジカ号の存在を知り、現存する航海日誌や乗組員の日記、出版された航海記などからベルジカ号の記録を再現します。13か月間氷に閉じ込められ、白夜と極夜を暮らすと人間はどうなるかを一次資料を引用しながら克明に描写します。転落死するもの、壊血病で亡くなる士官。発狂する船員。本書の印象的な記述は無事南極の氷から脱出してそれぞれの国に帰った後の隊員たちの後日談でしょうか。 2023/07/10

よしあ

2
なかなか読み進められなかった。元の文がそうなのか、訳のせいか。 目的を達せられなかった航海はわかってたが、バラバラのメンバーで、病人続出、よくぞ戻って来られたものだ。最後まで読んで初めて、ナショナリズムが満々の時代で、探検は国威高揚の目的でもあったのだ。…という前提は、読者には自明の事?もう少し説明があってもよかった。 後日譚で、クックが収監された環境が、南極越冬と似てるのが皮肉だ(限られた環境、食事は貧弱、先が見えない、医の知識が役立つ)。クックとアムンセンの友情が、唯一なごむエピソードだった。 2023/11/19

takao

2
ふむ2023/06/25

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