内容説明
精神病院にやってきた本書の主人公ランドル・パトリック・マックマーフィ。彼の性格は騒々しく、乱暴で、陽気で愛情のあふれる、反逆者である。そして、女好きで人生に前向きな戦士でもある。看護師長ラチェッドの独裁にうんざりしていたマックマーフィは、ラチェッドに反旗を翻した。周りの患者たちも同意し結集していった。病院の規律を破り、病棟でのギャンブルを盛り上げ、ひそかに女性たちを連れ込みワインを調達するなど、あらゆる場面で自由に振舞った。最初は戯れとして始まったこの反抗は、すぐに厳しい闘争へと発展する。絶対的権威を背景とする師長ラチェッドと、自身の不屈の意志に従って行動するマックマーフィ。ラチェッド師長がマックマーフィに対して究極の攻撃を行ったとき、何が起きたか。物語は衝撃的なクライマックスを迎える。
著者等紹介
キージー,ケン[キージー,ケン] [Kesey,Ken]
波乱万丈の人生を送り、カルト・ヒーローとさえ言われたアメリカの作家。1935年、コロラド州生まれ。1962年に刊行した『カッコーの巣の上で』がたちまちベストセラーとなる。その後、カリフォルニア州に、ヒッピーの若者たちのためのコミューンを開設。1964年には、ヒッピーコミューン「メリー・プランクスターズ」とともに、サイケデリック塗装のバス「FURTHUR号」に乗り込み、全米に「トリップ」体験を広めるツアーをはじめる。こうした出来事を通じ、キージーは反体制のヒーローとしてもてはやされた。その後、薬物使用などで逮捕・起訴を繰り返し、次第に脚光を浴びる存在でなくなったキージーは、後半生は農場を経営しながら、エッセイや短編を書いて自由に暮らした。2001年死去
岩元巌[イワモトイワオ]
1930年、大分県生まれ。東京教育大学卒業。筑波大学名誉教授、麗澤大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゴールドまであと955日
いちろく
OHNO Hiroshi
シロクマとーちゃん
YOMIPITO
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