内容説明
人気ドラマ・シリーズ『オルタード・カーボン』の原作。イギリスのSF作家、リチャード・モーガンの「タケシ・コヴァッチ・シリーズ」、圧巻の最終章。潰えた夢の復讐のために、故郷の植民星「ハーランズ・ワールド」に舞い戻ったタケシ。かつての革命で得られたものはすべて失われ、そこは第一次植民一族、大企業、ヤクザが、痩せ細った星の資源を食い尽くす争いを繰り広げていた。海辺の酒場でデコムのリーダー、シルヴィを助けたことから、タケシはデコムたちと行動をともにする。そんななか、伝説の革命指導者、クウェルクリスト・フォークナーが死の世界から甦るという噂が立ち、独裁政治体制を維持したいファースト・ファミリーは、叛乱を抑え込むべく策を講じる。そしてタケシは政治謀略とテクノロジーのミステリーの渦中へと引きずり込まれていった。心のデジタル移送により、永遠の命が得られるようになった未来社会で、タケシが求めたものは何だったのか?
著者等紹介
モーガン,リチャード[モーガン,リチャード] [Morgan,Richard]
1965年、ロンドン生まれ。処女作の『オルタード・カーボン』でフィリップ・K・ディック賞受賞。著書に『Market Forces』(ジョン・W・キャンベル記念賞受賞)、『Thirteen』(アーサー・C・クラーク賞受賞)などがある。イギリス在住
田口俊樹[タグチトシキ]
1950年奈良市生まれ。早稲田大学英文科卒。『ミステリマガジン』で翻訳家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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