内容説明
ミルクの長所と危険性は少なくとも1万年以上にわたって議論されています。人類で最も長く続いている食品に関する審議です。安心かつ安全な食品ではないにもかかわらず、ミルクに対する人間の情熱が消えることはありません。古代からの議論に続き、現在でも新たな論争が生まれています。工業型農業における動物の権利擁護から狂牛病問題、遺伝子組み換え作物、低温殺菌しない生乳の是非など、常に健康と倫理、経済の板ばさみになっています。ミルクと乳製品が完璧な食品だったとしたら、歴史はどのように変わっていたでしょうか?この人類の難題を一緒に考えてみましょう。
目次
1 乳製品の誕生(初めての甘い味;肥沃な三日月地帯で酸化する;チーズの文明;バター臭い蛮族;砂漠のミルク;ミルクとビールの日々;チーズ熱愛者;プディングの作り方;みんな大好きアイスクリーム)
2 危ない飲み物(ミルクで死ぬ;初めての安全なミルク;新たな果てしなき闘い;産業化された牛;新しいミルク料理)
3 牛と真実(チベットのバター作り;拡大する中国の許容力;牛の楽園の問題;チーズ作りの職人たち;最高のミルクを求めて;真の安全なミルクとは)
著者等紹介
カーランスキー,マーク[カーランスキー,マーク] [Kurlansky,Mark]
数多くの著書をもつノンフィクション作家、歴史家。デイトン文学平和賞、ジェームズ・ビアード賞、グレンフィディック賞、ボナペティ誌フードライター・オブ・ザ・イヤーなど受賞歴多数。ニューヨーク在住
〓山祥子[タカヤマショウコ]
1960年東京都生まれ。成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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