内容説明
リチャード・モーガンの代表作「タケシ・コヴァッチ・シリーズ」の第1弾。人間の魂がデータ保存できるようになった27世紀のベイ・シティ(サンフランシスコ)を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ。サイバーパンクとハードボイルド、ミステリが絶妙に絡み合うフューチャー・ノワールの最高傑作。フィリップ・K・ディック賞受賞。
著者等紹介
モーガン,リチャード[モーガン,リチャード] [Morgan,Richard]
1965年、ロンドン生まれ。処女作の『オルタード・カーボン』でフィリップ・K・ディック賞受賞。著書に、『Market Forces』(ジョン・W・キャンベル記念賞受賞)、『Thirteen』(アーサー・C・クラーク賞受賞)などがある。イギリス在住
田口俊樹[タグチトシキ]
1950年奈良市生まれ。早稲田大学英文科卒。『ミステリマガジン』で翻訳家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロア
10
ハードボイルド・フューチャー・ノワール!!面白くて上下巻一気読みでした(*´ω`*)いや~凄かった!2023/04/08
ノベツ
8
読み終わると、カウボーイビバップの「浪花節だぜ、まったく」というセリフが脳内再生されたよ。SFだけど人情の物語。清濁併せ呑むエピローグが憎らしい。 長文感想 https://note.com/nobetsu/n/n781572e4436f 2023/08/24
ますりん
3
Netflixを観る機会がないので、友達激推しのこの作品を小説で。このディストピアをここまで緻密に言葉でビジュアライズする才能ってなんなんでしょ。ため息しか出ません。記憶や意識はバックアップされ、肉体は交換され、そして死は極めて曖昧な概念となり果てた世界。自殺した富豪からの依頼、殺し屋の介入、いま身にまとっている肉体の元の持ち主の過去、不審死の娼婦、かつてのエンヴォイ時代の記憶。もう絡みに絡み合って900ページ、もう一回くらい読み直さないと全貌がわからないくらいこんがらがってます。。。。。2022/10/16
果てなき冒険たまこ
1
意識がデータ保存出来て身体(スリーブ)を着せ替えることのできる世界でのハードボイルドタフガイの物語。関係ないところで以前登場したチョイ役の名前が出てきて誰だっけこいつな個所がとても邪魔。全体的にはもう少し整理できたんじゃないかと思うけどストーリー的には悪くない。でも人の意識を国家(権力者)が管理する社会は正直言ってディストピア。便利そうだけどただ長生きしたいという欲望を実現したものでしかないから制度の目的が特に感じられない。あとホテルのサービスコンピュータの意識をダウンロードするって。。それはねぇ。2022/04/07
khohex
1
処女作だからなのか文章がすこし冗長で、展開も整理されていない印象。訳文にしてもおそらく原文の卑語を無理やり訳出しようとしているのか、たまに笑ってしまうような台詞が出てきたり。「早くここからおん出よう」なんてふつう言うか? それでもいちおう最後まで読んでしまったのだからなにかしらの魅力はあったのかも。面白かったのか面白くなかったのか自分でもよく分からない。2020/03/15
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