内容説明
時はバブル崩壊後―。土地ブローカーとして成功した新井は、大の博打好き。大金を持て余し、気まぐれに買ったのは、業界でも有名な仕手師・ハブ島の商品会社だった。その新社長として招かれた毛利は、新井に「仕手には関わらない」と約束させる。しかし、就任早々、ハブ島に不穏な動きが見え始める。不審な言動から、新井も仕手に参加しているのではと悩む毛利だが…。もともと「仕手」とは、能や狂言の用語で主役のこと。しかし、相場においては、ある銘柄に大金をつぎ込み、価格を操って儲けようとするプロを指す。そこでは数千万円、数億円単位のカネを背景に、買い方と売り方による必死の攻防が繰り広げられる。腹の探り合い、裏切りに続く裏切り。誰も信用しない仕手師たち。はたして、この勝負の勝者とは。事実に基づいた異色の経済フィクションが、コミックになって新登場。
目次
第1章 仕掛け
第2章 騙し合い
第3章 裏切り
第4章 勝者
著者等紹介
こずかた治[コズカタオサム]
1938年生まれ。岩手県大東高校、法政大学法学部卒。高校在学中からコピーライターとして業界で知られる。大学時代にはラジオ・テレビのCM・番組構成などを手掛け、のちに演出家へ転身
原田久仁信[ハラダクニチカ]
1951年11月3日福岡県生まれ。高校卒業後、就職のため上京するが1年で退職し漫画家を目指す。26歳の時『ビッグウェーブ』で第1回新人賞に入選し「少年サンデー」よりデビュー。特にプロレスなどの迫力ある描写には定評がある
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