内容説明
彫刻家を目指すアイラは、創作活動に没頭することを認めてくれる相手としか結婚するつもりはなかった。しかし、予期せぬ事態に陥り、すぐにでも結婚する必要に迫られた。放蕩者のせいで、汚名を着せられそうなのだ。窮地に立つアイナを救ったのは、親友のギャビンだ。準男爵の次男である彼は金がなく、多額の遺産相続人であるアイナとは結婚できる立場にない。けれど、アイナの彫刻に対する情熱を理解してくれるのは、ギャビンだけだ。そう理解したアイナは、ベッドをともにしない約束で彼と結婚することに決め…。
著者等紹介
ケリー,ジュリア[ケリー,ジュリア] [Kelly,Julia]
ありふれた女性たちの並外れたストーリーを描いた作品で受賞歴を持つ。小説家であると同時に、エミー賞にノミネートされたプロデューサー、ジャーナリスト、マーケティングプロフェッショナル、そして(ある夏には)ティーウェイトレスでもある
桐谷真生[キリタニマオ]
ロマンスを中心に、ミステリ、文学などジャンルを問わずさまざまなフィクション作品の翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キッチンタイマー
9
スコットランド、彫刻家のアイナと作家のギャビンは親友で、でも長いことギャビンはアイナを愛してる。この設定好き。でももれなく女性は鈍くて残酷なんだよね。さてアイナは愛情が不足してて愛がわからない、と言うけどギャビンの方がはるかに酷い。なのに尽くすんだよね。鬼姑との戦いは気持ちがいいほどの敵であっぱれ。私がこの作品で最も好きなのは落とされたスケッチ、その詩情性。全裸の背中でもつれる2人やドアで振り向く女、扇情的な作風と文中にあるけどスケッチでサラッと描かれる心象風景を思い描く。いいなー。2018/08/18
矢田ふみえ
2
ヒーローが、いい人だったね。ヒロインも、自分の想いをはっきりさせる人だった。金にこだわらず生きていけるのは、いいよね。2019/05/02
風信子
0
可もなく不可もなく。でも、次が出版されたら読むかな。作家のヒーローと彫刻家のヒロインという組み合わせは珍しい。どちらも家族には恵まれなかったけど、友人たちがいい人で良かったです。邦題の意味がわからなかった。2019/05/05
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