内容説明
舞踏室で彼女を見た瞬間、ほかの女性とは違うとわかった。まさに「非凡」という言葉がぴったりのセリーナに、ジェフリーは好奇心を覚える。インドで生まれ育った彼女の過去は、謎めいている。もっとセリーナを知りたいジェフリーに、彼女はこう言った。「キスメット」と。天命、宿命、あるいは運命―そんな意味を持つキスメットを、セリーナはジェフリーに感じたという。人生はあらかじめ定められていて、変えることはできない。ふたりの出会いについてセリーナはそう告げて…。
著者等紹介
ブラッドフォード,イザベラ[ブラッドフォード,イザベラ] [Bradford,Isabella]
スーザン・ホロウェイ・スコットの別名を持つ。50以上の作品を発表しているベストセラー作家。フィラデルフィア近郊で家族と暮らす
草鹿佐恵子[クサカサエコ]
京都生まれ。大阪大学人間科学部卒業。三人の子育てを経て、若いころからの憧れだった翻訳の道に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ち~
31
インド帰りの侯爵の孫セリーナは異国の魅力を備えた絶世の美女。舞踏会で見染めたジェフリーは兄と他愛もない賭けをして声をかける。最初は軽薄なイメージなジェフリーだが、出会った直後から、セリーナ命の真っ直ぐな青年へと変貌をとげる。逢引きを見つかり早々と結婚するが、セリーナには誰にも言えない出生の秘密があった。幸せを手に入れた分、それはセリーナをさらに苦しめる。秘密が暴かれた時、幸せは、ジェフリーは去ってしまうのか?公爵の跡取りである兄のハリー夫婦の深刻な問題もあり。それにしてもこの兄弟、カッコ良すぎ!!2019/07/11
たまきら
21
インド帰りの美女に一目ぼれし、猛アタックする男子が甘々おぼっちゃんでかわいかった。女子は辛い思いをしてきた上にどうしても打ち明けられない過去があり、最後どうなるのか心配でしたよ。結局オトンは「もう一人の娘」のためにも何か残していたのかな?とか、ちょっと疑問も残ったんだけど、お公爵パパが結構あっさり受け止めたのでにっこり。跡継ぎ問題が続くのがちょっと気になりました。長男の嫁は大変だ~。2019/04/29
矢田ふみえ
3
途中、この話の落としどころは、どこなんだと思えたところもあった。変わらぬ愛、ヒーローもぶれず、良かったね。女の子が生まれるんだよね。2018/08/03
みみ45
2
ヒロインに過失があったわけでもないのに、人に知られてはいけない秘密を抱えたヒロイン。 エキゾチックで美しいヒロインに、よくわからない自信に満ち溢れたヒーロー。 後半はそういうヒーローの包容力がステキで、よかったです 2018/05/26