内容説明
実の兄に陥れられ精神科病院に入院させられたジョーンは、病院の壁を乗り越え、兄が盗んだダイヤモンドを盗んで、行くあてもなく逃げ出した。手持ちの現金はないし、宝石の換金方法もわからない。先行きへの絶望と空腹を抱えてさまようジョーンだったが、テムズ川に身投げするべきかと思うほど切羽詰まっていたとき、彼女を遠縁の娘と間違えたフェンブルック伯爵と出会い、彼の屋敷に迎え入れられることになった。ジョーンを親戚と疑わない伯爵とは違い、彼の妹のエリナーは疑いの目を向けてきて―。
著者等紹介
キンメル,キャスリーン[キンメル,キャスリーン] [Kimmel,Kathleen]
ビデオゲーム業界で働き、ジェイン・オースティン、超能力探偵、ロマンスビジュアルノベル、ラバーダック、真の愛といった多種多様なテーマのゲームの脚本を書く。夫と太平洋岸北西部在住
草鹿佐恵子[クサカサエコ]
京都生まれ。大阪大学人間科学部卒業。三人の子育てを経て、翻訳の道に入る。ヒストリカルロマンス、コンテンポラリーロマンスの訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山羊子
6
伯爵と女泥棒のロマンス。タイトルに惹かれて購入しましたが、読みやすいボリューム、次から次へと起こる色々な問題や思いのほか深く設定された周辺人物との関係性がすばらしい。泣けるシーンもあれば思わず笑ってしまう文句もありました。ヒロインのジョーンのしたたかさにはとっても好感が持てます。特にエリナーとの会話はどれも素敵でした!ぜひ続刊も翻訳刊行してほしいです。2017/09/08
すっちゃん
5
⭐️⭐️⭐️ 薄い本の割に、中身はてんこ盛り。面白かったが、少々読み難かった気がするのは何でかな?嘘で始まるからかなぁ。ヒロイン妹の第二作は、読んで見たい。2018/10/02
矢田ふみえ
3
貴族としてどれだけ振る舞えるのか、大変だとは思うけど。嘘をついていることの罪悪感。ヒロインとしてできる女だったね。2020/02/23