内容説明
夜ごとの悪夢に悩まされるマーカスは、殺人課の刑事という職を捨て、生まれ育ったニューヨークを離れることにした。亡くなったおばから相続した農場に移り住んだ彼は、周囲に広がる美しい光景を見て、新たな人生の始まりに安らかな気持ちになる。しかし、彼の平和な時間は短かった。自分はひとりではなく、誰かに見られている気がしたのだ。逃亡中の連続殺人鬼、アッカーマンについてのニュースを見たばかりのせいか、未知の恐怖にマーカスは苛まれる。そしてその恐怖は、現実のものとなってマーカスに迫り―。
著者等紹介
クロス,イーサン[クロス,イーサン] [Cross,Ethan]
デビュー作の『羊飼いのルール』が国際的なベストセラーとなる。作家以外にも、ミュージシャンやフランチャイズの最高責任者としての顔も持つ。妻と三人の子どもとともにイリノイ州で暮らしている
高岡香[タカオカカオル]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momi
23
感想は下巻にまとめて!2017/01/11
飴玉
6
冷たい灰色の目をした男は告げる、「ゲームをしようか」。残酷な選択を強いるゲームで罪のない人々を惨殺し続ける連続殺人犯アッカーマン。唯一の話し相手である神父は必死に説得を試みる。「おまえをこのような道に進ませたのは父親かもしれないが、その道を歩み続けると決めたのはおまえ自身だ。だから自分の意思で止まらねばならない」。「できません。俺にはこの道しかない」。殺し続けるモンスター。彼を追う元刑事のマーカス。そして背後に暗躍する謎の組織。<羊飼いは狼を追い払う>。誰が誰を狩るのか…緊迫した物語で一気読み。2016/12/03
エネ
2
イカれているなかでも、ルールが存在している。もし、生きたいなら、ゲームに勝てば良い。選出は理不尽極まりないけれど、命をかけた心理戦はは面白い。痛々しい描写もあるけど、サイノホラーと思えば、標準レベルかな。2018/05/21
Miho
2
マーカスとアッカーマンの直接対決が楽しみ。羊飼いのルール……この本をとった時と読み終わってこの、タイトルを見た時とでは大分意味合いが違ったなー。2016/12/26
ウ・トポス
1
マッドサイエンスに育てられたシリアルキラーと、偶然出会った元警官。そこに陰謀の匂いをプンプンさせた保安官やらFBI捜査官が絡んできて・・・。 事態は最悪の道を辿る。 続きが気になりほぼ一気読み。2017/02/05