内容説明
夜ごと見る悪夢、そして体には無数の傷痕。父親のもとから逃げ、偽名を使ってメイドとして働いているものの、ソフィアは心と体に残る傷から逃れることはできない。もし父親に見つかったら、どんな罰を受けることになるのか―自分はなぜ、こんなに怯えて生きなくてはならないのだろう。真の自分を隠して生きる彼女の日々は、屋敷の主人であるデヴォン伯爵との出会いで変化した。彼と過ごすうちに、本当の自分が表に出てくるのがわかった。そして、生まれて初めて興味を覚えた男性がデヴォン伯爵で―。
著者等紹介
デンスリー,モライア[デンスリー,モライア] [Densley,Moriah]
夫と四人の子どもとともにラスベガスで暮らす。ヒストリカルロマンスおよびパラノーマルロマンス作家。音楽の修士号を持つ彼女には、親しみやすい近所の音楽教師という別の顔がある
草鹿佐恵子[クサカサエコ]
京都生まれ。大阪大学人間科学部卒業。ヒストリカル・ロマンス、コンテンポラリー・ロマンスの訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベルるるる
18
サヴァン症候群のヒーローと父親に虐待され逃げ出したヒロイン。二人ともが傷つき、心に秘密を抱え、一人は酒浸り、一人は身分を偽りメイド。そんな二人が出会い、お互いが心の琴線に触れて愛し合うようになる。その二人の心を、言葉ではなくベートーヴェンの悲愴の最初の和音なんかで表現する。久しぶりに読んでよかったと思えて再読したいと思えたロマンス小説。これが処女作というのに驚いた。著者の紹介で音楽の修士号を持つと書いてあり、作中の作曲家や楽典についての説明に納得。2015/10/07
Miyuki_fsog
17
ん~。。(〃_ _)σ∥なんか 思ってたのと違う!タイトルやあらすじから勝手に想像してたけど…ヒロイン、あんまり『逃亡者』らしくなくて…おまけにロマンス部分でもあまりキュンとしなかった(-""-;)それでも、エピローグは良かったかな❤2017/07/14
choco
12
ちょっと!30過ぎの童貞伯爵様ですって!実の父親から逃げているソフィアはメイドとしてウィルヘルムの屋敷で働いている中でその見識を見出されて徐々に関わりを深くしていく…。ウィルはサヴァン症候群でもあって、物事への柔軟性が低く、ソフィを深く愛しすぎてる故に傷つけまいと遠ざけたりしちゃう。あまりにも心が豊かで、ピュア。軍人としての狡猾さもあって、そのギャップが魅力を増幅させてる。ソフィとの会話も機知に富んでいて上質。もごもご言ったりもじもじしたり、かわいい面もあるけど、ソフィに操られてる時がなんとも言えず好き♪2017/11/08
まみ子
9
ヒーロー・ヒロインのお互いに対する気持ちの変化や信頼関係を築く過程が丁寧に描写されてて良かったです。二人ともに残酷な過去があり、とても切ないお話だったけど好みの設定で面白かったです。2017/01/03
キッチンタイマー
8
なんかすごく読みにくかった。なんだろう、場面の切り替えがわかりにくいのかな。続編の方が読みやすかった。自閉症は割と軽いよね。残酷かな、傷だらけというけど、怪我しすぎ。簡単に治るのがなんかなあと思った。2016/11/13
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