内容説明
太陽と月のように対照的な、双子の姉妹であるセシリーとマリアン。自分を月にたとえる妹のマリアンは、太陽である姉の光を反射し、彼女を光らせて生きてきた。華やかな社交界に興味がなく、窮屈な都会での暮らしから逃げ出したいマリアンに、姉が結婚相手に望んでいる貴族の田舎屋敷への招待状が届く。喜んでその機会に飛びついた彼女は、広大な自然に囲まれたその田舎屋敷をひと目で気に入った。しかし、のんびりくつろぐはずだったその素晴らしい場所で、思いがけないことが次々に起こり…。
著者等紹介
ドナルドソン，ジュリアン［ドナルドソン，ジュリアン］ ［Ｄｏｎａｌｄｓｏｎ，Ｊｕｌｉａｎｎｅ］
夫と四人の子どもとともに米ユタ州在住。英文学の学位を取ったあと、遠い昔の遠く離れた場所についての小説を書きはじめる
草鹿佐恵子［クサカサエコ］
京都生まれ。大阪大学人間科学部卒業。三人の子育てを経て、翻訳の道に入る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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mao
17
Q&Aの筆者の言葉通り、ジェーンオースティンのような雰囲気を存分に味わえるし、現代のロマンス風なので古臭くなくて読みやすい。ヒロインの一人称で進むお話、ヒーローのこともヒロイン目線で語られる。口上手いヒーローの言葉に、女たらしではないかと警戒しつつも、ドキドキさせられ擬似恋愛な感覚に陥ってしまい、あんな風に詩を書かれたときにはもうときめかずにはいられまい(//∇//)派手さはなくても、会話はテンポ良く、キュン度は高く大！満！足！どこでもくるくる回るヒロインを、めちゃめちゃ愛するヒーロー。邦題ナイス★2017/03/05
あさひ．ａ
12
可愛らしいお話で面白かった。ＨＯＴシーンのないロマンスっていいですね。ロマンスというか、ラブストーリーど真ん中。ヒロインの一人称がうまいこと活きてる感じ。ヒロインが超絶チャーミングできゅんきゅんした。2015/02/08
すもも
12
★★★★★ 作者のデビュー作ですが、次が待ち遠しくなるような良作でした。読み終わった後、直ぐにもう一度お気に入り場面を再読してしまったのは久しぶり。特に恋文の場面は良かったわー。ヒロイン姉の描きかたから想像するに、この作者さん作品の幅が結構広そう。姉の謎にかたをつける話がぜひ読みたい。（Edenbrooke 2012年作品)2014/10/31
choco
11
自然が好きで気立てが良く素直なマリアン。厳しい祖母に跡取りらしくなるよう命ぜられて向かった先の事故でフィリップに出会う。屈託なく着飾らずに接する彼女の目線で物語は進みますが、彼との結婚を目論むやり手の姉の為マリアンは良き友人として彼を『見よう』とし、読み手には惚れたフィリップの焦れた様子をこれでもかと提示してくる話の上手さ。分かるよ、フィリップ。マリアン良い子だよね。乳搾りの歌が最高♪2018/05/17
キッチンタイマー
11
事件はあるんだけどほとんどゆったりとしたヒーローの口説きだけが続く感じ。彼は頑張ってる。でも未熟と自信なさ故に素直になれないヒロイン。女性が恋バナを回想する時ってこんな感じよね。会話と表情で味わえるというか。一人称が効いてる。結構単調な展開を救うのは登場人物たちのウイット。それと手紙のよさ。いまいちなのはH&H以外のキャラクターがなんとなくたってなくて、水の中からみてるようなもどかしさがあることなんだけど、よく考えるとおかしい。サイの交尾が話題にできる食卓とかね。楽しかった。2015/06/07
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