内容説明
マサダの地下で石棺を発見し、かつてそのなかにキリストの血で記された福音書があったと知ったエリンたちは、ミイラの手のなかにあった鉤十字の記章から手がかりを探すために、ルーン神父の仲間であるサンギニストがいるドイツの修道院へと旅立った。サンギニストの戦士たちの協力を得て湖に沈む地下壕へと向かうが、福音書を狙う追っ手―ストリゴイたちの追跡はゆるまなかった。一方、マサダの事故で生き残ったトミーの前に、謎の少年が現れた。その少年から、呪いともいえる恐るべき秘密をトミーは聞かされ…。
著者等紹介
ロリンズ,ジェームズ[ロリンズ,ジェームズ] [Rollins,James]
ニューヨークタイムズのベストセラー作家
キャントレル,レベッカ[キャントレル,レベッカ] [Cantrell,Rebecca]
数々の賞にノミネートされる
小川みゆき[オガワミユキ]
フィクション、実用書など、幅広く翻訳・編集業務に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
105
上巻は最初の取っ掛かりの説明部分が多かったのですが、下巻になってジェームズ・ロリンズ本来の活劇の場面になってこのシリーズはじめの決着がついたように感じました。やっと「聖なる血」につながってすっきりしました。やはりここの場面を読んでいないとなぜ聖なる血であのような結末がさらに続くのか、ということが明確にはなりません。わたしはどうも読んでいてこの作者は「ジョジョの不思議な冒険」を読んでいるのではないかと感じました。非常に似ているような感じがしました。2015/10/25
RIN
31
下巻は一転、ダビンチコードっぽい展開へ。ちょっと切ない感じもあり、ただのアクション冒険物語とは一線を画す感じ。シグマフォースシリーズが登場人物に共感できるほど心理描写が丹念ではないとの印象を持っていたので、『アイスハント』に続きこれはジェームズロリンズが今後も楽しみになった嬉しい一作となった。ヴァンパイアとキリスト教は切っても切れない関係のようだから(これまでのヴァンパイアもの推察するに)信仰に関する描写も興味深い。と、下巻を読了してこれがシリーズと知る。3部作らしいが、次作も楽しみだ。2016/03/25
そばかす♪
26
上下2巻なのにまさかの「続く」オチ!おいおいっ。 ちょっと中だるみもしたし、続巻どうすれば良いの〜!2014/09/12
ハッチ
21
★★★★☆下巻になると、ほとんどヴァンパイアとの戦いの描写ばかりで歴史ミステリー要素はほとんどない。映画で観たら面白いのになぁと思う。個人的にはΣフォースシリーズの方が良い。まぁ続編も一応読むが。2015/09/22
siva
15
ロリンズらしく映画的、どんどん読めるお話。シグマフォースより科学解説が少ないので軽く読めます。ホラー要素(怖くないけど)あるため、そっち方面嫌いだと乗り切れないかな。私は大好物なので続きも読みます。本日シグマの新作が届くのでロリンズ祭り(笑)2014/10/31
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- 和書
- ヴォルテールの現代性