内容説明
嫁入り前の娘をあずかる(高潔な花嫁修道院)の落ちこぼれ修道女見習であるエロイーズは、修道院長に“花婿判定員”としての仕事を与えられた。遠路はるばる修道院に花嫁を探しにきたホイットモア伯爵ペリルの領地まで行き、夫が備えているべき高尚で最高の資質が彼にあるかどうかを調べ、この修道院の娘を嫁がせるにふさわしいかを判定する役目だ。自分の役目に張り切るエロイーズとは対照的に、ペリルは結婚に乗り気ではなかった。だが、領地にかけられた呪いを解くために、彼にはどうしても“高潔な花嫁”が必要で―。
著者等紹介
クラハン,ベティーナ[クラハン,ベティーナ][Krahn,Betina]
生物の学位と心理カウンセリングの修士学位を取得
田中淳子[タナカジュンコ]
上智大学英文科卒業。ハーレクインのシリーズロマンスを多数翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
erie
4
おもしろかった。高潔な花嫁修道院は預けられていた娘たちがすばらしい妻になることで有名。高潔な花嫁を必要とした伯爵のペリルは妻をもとめて修道院を訪れる。見習修道女のエロイーズは意志が強く発想力に富んでいて、従順をよしとする修道院では落ちこぼれ気味。ペリルに領地まで同行し、彼が修道院出身の女性にふさわしい花婿となるか判定するよう修道院長に命じられる。最初は、独善的なトラブルメーカーのヒロインかと危惧したが、一途でけなげで好感が持てた。やたらと有能だし。無骨で不器用なペリルが愛に目覚めていくあたりもよかった。2011/01/12
romance_holic
2
冒頭、失敗と周囲に混乱を引き起こす見習い修道女のヒロインのシーンを読みながら、映画サウンド・オブ・ミュージックの見習い修道女マリアを思い出しました。 強い個性と主張で周囲を混乱を引き起こし、特にヒーローを困惑させる数々のエピソードは、本人たちがまじめなだけに、とっても笑えます。 二人の主導権争いも熾烈ですが、自分自身の居場所を探していて、まずは相手を信じて、そして与えればその場所に愛が与えられるという作者のメッセージが、笑えるだけでなく、ヒーローの汗と血に説得力をもたらしていたかなぁと思いました。2012/07/17
める
2
修道院にいた頃のヒロインが好きになれなくて、どうしよう?と思いながら読みました。しかしそれは最初だけ。役割を変えるだけで、人はこんなにも輝けるものなのでしょうか。領地の采配はお手の物で、素直になれない伯爵は彼女にたじたじ。生き生きと目前に立ちはだかるものの改善に取り組む彼女を応援したくなりました。2014/08/03
くろうさぎ
2
読み始めて、このヒロインは、絶対修道女に向かないと痛感。修道院長の策略??も仕方がないかなぁ・・・・と。しかも、修道院長になろうと野心?と燃やしてたなんて・・・!しかし、後半は、とっても頑張り屋な素晴らしい女性になってましたね~~~!それに反して、ヒーローがお馬鹿に・・・。後半から一気読みでした。2011/02/14
kyara
2
面白かった!なかなか深みのあるお話。ヒーローは「髪フェチ」だな…2011/01/18