内容説明
軍の大尉であるシェイラーは、休暇で訪れた友人宅で、金色の髪にたくましい肉体を持つ美しい青年に出会う。彼の名はウルフ。性の奴隷だ。肉体的なつながりだけでなく、精神的なつながりを求めるシェイラーには、奴隷と快楽を共有することはできなかった。なので、自分の部屋を訪ねてきたウルフを追い返すが、それにより、彼は恐ろしい罰を受けてしまう。客を悦ばすことができなかったから、という理由で。これ以上ウルフが傷つくのを見たくなくて、彼女は彼を部屋に呼ぶ。そして、奴隷とは思えない彼の本質を知っていくうちに、惹かれていき…。
著者等紹介
デイビス,ジャスティン[デイビス,ジャスティン][Davis,Justine]
1988年にロマンス小説を書きはじめ、最初の作品が1991年に出版される
水越真麻[ミズコシマアサ]
1964年生まれ。岐阜県在住。南山大学外国部学部英米科卒業。自動車部品メーカー、旅行会社での勤務を経験後、翻訳を志す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まみ子
8
読みはじめは、超SF設定に戸惑いましたが面白かったです。別段、特殊能力とか変な生物が出てくる複雑な超設定ではなく、他国を他惑星と置き換えて、ちょっとしたスパイスを付け足した感じの世界観なので、受け入れやすくて読みやすかったです。奴隷として捕らわれたヒーローと敵惑星の艦隊で英雄とされるヒロイン。心を開かないヒーローの気持ちも、罪悪感で自己嫌悪するヒロインの想いも、とにかく切なくて一気読みでした。2017/04/25
矢田ふみえ
1
奴隷時代の話は、なかなかつらかった。シェイラーの勇敢で、筋がとおっているところは魅力的だよね。ウルフが王子で、最後は血をみず、解決したのはすごいよね。でも、ウルフが死ななくて良かった。2016/01/31
akiyuki_1717
1
まさかのSF物だったけど、以外にサラリと読み終えた。ただ、続き物になるのか、連合はそのまま奴隷制度もそのままに終わったのが、ちょっと不可解だった。ロマンスとしては一途で、かいがいしいヒロインに好感を持った。ただ、ヒロインの気持ちは明細に書かれていたけれど、ヒーローについては曖昧で、ヒロインの貞操観も口で言っている程のことはなく、あれ?そうなるのって感じでした。突っ込みどころは多々ありますが、それなりに楽しめました。★★★★2014/05/04
早川珠生
1
まさかのロマンス小説でスペースオペラ 来た 気高き獅子の引っ掛かり処がそこだったかー ヒロインもヒーローも自分の気持ちは最初から隠してなかったけど障害が大きくてお互い理解が出来るまで時間がかかった2011/12/18
ユキタ
1
ロマンス以外の部分はオチがぬるいけれど、ロマンス小説なんだから問題ない!ということにしておく。けっこう面白かった。2011/10/30