内容説明
婚約者の浮気現場を目撃したケイトは、このまま彼と結婚するべきかを悩む。そもそも、彼を本当に愛しているのだろうか。やはり結婚は取りやめよう…そう思い始めた矢先、不思議なことが起こった。エメラルドグリーンの光とともに、スコットランドの勇者の出で立ちをした男が現れたのだ。妹を救う手助けをしてくれる女性を求め、妖精の魔法の力を借りてここまで来たというその男から、十三世紀のスコットランドに来て、自分と結婚してほしいと頼まれる。きっと幻覚症状かなにかだと思ったケイトは了承してしまうが、次に目覚めたとき、それが現実だとわかって―。
著者等紹介
瀧川隆子[タキガワタカコ]
東京外国語大学イタリア語学科卒業。子育てが一段落したころからロマンス小説の翻訳をはじめ、いまにいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MOMO
3
このパターンって、どちらかが自分の世界をあきらめるか、切ない別れを迎えるかしかないから、いったいどうすんだろうかと思っていたら、何と見事に情報網を駆使しての力技!うーん・・実家の家業がこんなところで役に立つとは・・・ たださぁ、願わくば、リチャード君とアルターおじちゃんの二人に、地団駄踏んで悔しがり、叫び声を揚げるほどの屈辱をあたえて欲しかったわ・・・2010/05/08
あさひ.a
3
こういう設定に必須の切なさはいったいどこへ……。いや、面白かったんだけど。タイムトラベルというよりは、ちょっとしたホームステイな感じのヒロインのなじみっぷり。でもコーヒー飲みたいチョコ食べたいっていう気持ちはすごくよくわかる。2010/03/17
romance_holic
2
タイムスリップということは、今迄の自分の人生、経験から隔絶してしまう場所に行くということかなぁと思いますが、ヒロイン が柔軟に対応していることが影響しているのか、あまり重い雰囲気ではなく、読みやすかったですね。 またタイムスリップものはその性格上、ラストどちらの時代でヒーローヒロインが生きるのかが作者の腕の見せ所かと思いますが、今回は無難な落とし所だったのでは。2010/03/31
mum0031
2
妖精の子孫のケイトと、十三世紀のハイランダーのコナー。 婚約者の裏切りを目撃し、ヤケ酒を飲んでいる所に、タイムスリップしてきたコナーと出会う。 妹の窮地を救うため、偽の結婚を申し込まれ承諾??。 妖精だとか、タイムスリップとかが出て来たら、設定云々は言わない事。ただ楽しめば良い‥( ´艸`)2018/08/10
kokorika
1
婚約者の裏切りに合い自分を変えたいヒロイン。彼女は13世紀から、妹を救うため現代にタイムスリップしてきたヒーローと出会い13世紀へ。真実の愛を見つけることが必要だが、女性の裏切りにトラウマのあるヒーローは中々愛を自覚しない。思わぬ黒幕と展開にハラハラしながら、簡単にタイムスリップできる感じもするが、ヒロインの頑張りによって丸く収まる。これから続くシリーズの一作目。サクサク楽しめ読了。 2019/11/03