内容説明
地方新聞の編集者であるベッツィは、現役刑事でもありベストセラー作家のソルジャーの小説を、くず、カス、ゴミ、廃棄物、その作品を手に取るなんて、時間と金の無駄！と手厳しく書評した。そんなベッツィの批評を読んで複雑な気分のソルジャーは、とある犯罪小説セミナー会場で、派手ではないものの、一瞬で下半身を目覚めさせてくれるような、たまらなく好みの女性に遭遇する。そのときのソルジャーは、夢にも思わなかかった。まさか彼女が、自分の作品を「玉抜き」にしようとした、ベッツィだなんて。
著者等紹介
スティリングス，マリアンヌ［スティリングス，マリアンヌ］［Ｓｔｉｌｌｉｎｇｓ，Ｍａｒｉａｎｎｅ］
テクニカルライターとして働くかたわら、ハッピーエンドの物語を書き、夫のマイク、娘のレベッカとケイティとともに暮らしている
天野智美［アマノトモミ］
静岡県生まれ。立教大学文学部心理学科卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち～
32
自分の本をケチョンケチョンに批評され、ため息をつく休職中の刑事兼ミステリー作家のソルジャー。同じく刑事の弟とその編集者の悪口を言い合っていたが、セミナーで初対面したベッツィに一気にメロメロ。彼女はストーカー被害に遭っていて…独身主義のソルジャーと、ポッチャリ体型に悩むベッツィ。ロマンス小説に定番の要素が詰まってて、全体的に薄味なのですが、2人の面白い会話のやりとり、その他のキャラクターも良く、コメディタッチで楽しく読めた。ミステリーはソコソコだけど、こういう雰囲気の話は大好き。他に翻訳されてないのが残念。2021/09/25
たまきら
17
なかなかかわいい、J.A.クレンツを彷彿とさせるコージーミステリー＋ロマンス、といった小説です。会話がおかしく、特に前半は大笑いしました。…人物紹介のところをもう少しひねられないと、すぐに犯人はわかってしまうんですよねえ。こういう紹介の仕方からも、この本はロマンスとしてしか楽しんでいけないんだな…とわかります。う～む残念な気がします。2016/03/14
aiko
5
作家にして現役刑事が一目惚れした女性の正体はいつも彼の作品をこき下ろしていた地方紙の編集長。そして彼女に悪質なストーカーの影が忍び寄り…。 デビュー作だそうですがコミカルでテンポ良く、キャラの立ったロマサス面白かったです。この一冊のみなの勿体無いですね。ヒーロー弟とヒロイン親友の話が読みたい。2023/01/19
ばん
3
メロメロヒーロー。とにかく犬がかわいい！の一言に尽きる。2016/04/05
MOMO
3
あくまでも、ロマ・サスとして読む分には、とってもテンポのいい、楽しいお話でした！（間違ってもミステリーを求めてはいけないかと・・・でないと犯人の底の浅さにうんざりしてしまうかと・・・）。敵対してるはずなのに、なぜかひどく惹かれあっているソルジャー君とベッツィーちゃんのやり取りも楽しいし、その後の何が何でも彼女を守ろうとする態度も結構素敵だったし、ピドルの存在ときたら、言葉にできないくらい・・・もっとも、その飼い主のロレッタママは最低だったけどさぁ・・・2010/04/21
