山の上の物語―庄野潤三の文学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 321p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784775402474
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0091

内容説明

“場所”を描くことで、おのずからその人の思想や情緒が表現される。たしかな“場所”、たしかな“日常”、そこにたしかな“言葉”が育まれる。庄野文学の本質に迫る初の本格的作家論!

目次

第1章 場所への憧憬―庄野潤三文学へのアプローチ
第2章 場所の原点
第3章 場所の自覚
第4章 場所の形成過程
第5章 場所の成熟と庄野文学の意義
付論 庄野文学の風景

著者等紹介

上坪裕介[ウエツボユウスケ]
1980年生。日本大学芸術学部准教授。日本大学芸術学部文芸学科卒。同大学院芸術学研究科博士後期課程修了。博士(芸術学)。博士論文「庄野潤三研究―場所論的考察―」。「コンタクト」で第一四回、「路地の灯」で第一五回舟橋聖一顕彰青年文学賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっし~

7
「第三の新人」と呼ばれた戦後日本文学のグループの中でも異彩を放つ作家・庄野潤三。デビュー時こそフィクショナルな小説世界を志向していたが、次第に庄野文学は日々の事を「そのままに語る」不思議な境地に達し、それは最後まで変わることがなかった。それはなぜか……気鋭の文学研究者がデビュー作から最晩年御作品までを丹念に読み込み、庄野文学において「場所」の存在が重要だという結論にいたる。評論しにくい庄野作品の本質に迫る労作である。読書メーター「一番乗り」の読了。今年9月に「山の上の家」で著者に会うのが楽しみだ(^^)2020/04/19

よっちん

0
研究室2024/06/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15056778
  • ご注意事項

最近チェックした商品