内容説明
W・イェンゼン作の空想小説『グラディーヴァ』がよみがえり、作者に宛てた「未発表のフロイトの書簡3通」がここに日の目を見る。精神分析的な文学の読み方を「小説自体から読み崩す」、チャレンジングな表象分析のグラディーヴァ・フロイト論。その麗しき踵はS・フロイトをも狂わせたのか…
目次
『グラディーヴァポンペイ空想物語』
『グラディーヴァ』をめぐる書簡
『グラディーヴァ』とフロイト(フロイトのグラディーヴァ論とその影響;ポンペイ物としての『グラディーヴァ』;空想物語『グラディーヴァ』;精神分析的空想;フロイトのグラディーヴァ分析における抑圧と残響;フロイトの失敗;フロイトの不安夢解釈の危うさ;フロイトの解釈から欠落したもの;『オイディプス王』解釈に見る共通点;『グラディーヴァ』の翻訳と新事実;ヴィルヘルム・イェンゼンの略歴)
著者等紹介
山本淳[ヤマモトジュン]
ドイツ、スイスの大学で文学、政治哲学、宗教哲学を学ぶ。ベルリン自由大学宗教学科クラウス・ハインリヒ教授に師事し、Dr.phil.豊橋技術科学大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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