内容説明
アメリカ文学の面白さの秘密とは?作家は「大衆」とどう向き合うのか。
目次
預言者のペルソナ、母の息子―『緋文字』におけるホーソーンの死と再生
一八七六年のロマンス―国民国家の誕生と『クラレル』
ルイザ・メイ・オールコットと大衆小説
禊ぎとしての大衆小説―『王子と乞食』から『ハックルベリー・フィンの冒険』へ
ヘンリー・ジェイムズ『メージーの知ったこと』―大衆小説的手段としての早熟なこども
イーディス・ウォートン『歓楽の家』における社会風刺と感傷性
愛人の発明―『シスター・キャリー』と女性のセクシュアリティ
ビジネス・ロマンスは可能か―F・スコット・フィッツジェラルド文学の大衆性の意味
フレデリック・ヘンリーの形而上学―ヘミングウェイの大衆性と芸術性
フォークナーと南部農本主義の距離―「分かりやすさ」を欠く「大衆小説」という逆説
トニ・モリソンと「物語」の力―『青い目がほしい』を中心に
アメリカン・ロマンスからポストモダン・ロマンスへ―ティム・オブライエンの『かれらが運んだもの』
著者等紹介
平石貴樹[ヒライシタカキ]
1948年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科を2013年3月をもって定年退官。1979年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学
後藤和彦[ゴトウカズヒコ]
1961年生まれ。立教大学文学部教授。1988年、東京大学大学院文科学研究科博士課程退学
諏訪部浩一[スワベコウイチ]
1970年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。2002年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程退学。2004年、ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院博士課程修了(Ph.D.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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