現代文学短編作品集
しみじみ読むアメリカ文学―現代文学短編作品集

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  • サイズ B6判/ページ数 339p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784775401361
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

あなたの大切だった人を、思い出す、追憶と再生の、12の物語。

著者等紹介

平石貴樹[ヒライシタカキ]
1948年生まれ。東京大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マツユキ

18
文学、しかもアメリカとは?興味を持って、読みました。SFのイメージがあるル=グウィン、ヴォネガットも収録されている。中絶を巡る人々の物語と、父親を探す孤児の物語。この2作品に限らず、大きな出来事は起こらないのですが、一人一人の胸の内と、背景を考えると、なるほど、しみじみ。共感が持てますが、解説を読んで、作者の経歴などを知ると、より深く、しみじみ。中年から、若者、子供と、主人公の年齢がばらばらなのも、面白い。しみじみからは遠くなりますが、若い世代のストーリーの方が好み。2022/07/11

くさてる

8
しみじみがテーマらしいけど、単に、アメリカのすぐれた現代小説のアンソロジーとして読みました。ル=グウィンの普通小説「立場を守る」、無邪気で可愛らしい女性の精神的な成長を見守る視線が優しいローリー・コルウィン「砂漠の聖アントニウス」の二作が特に印象的でした。ただ、丁寧な解説が添えられているのはいいのですが、題名にプラスアルファで、◯◯しみじみ、とかストーリー紹介を掲載しているのはネタバレでもあり、不要な気がしました。2014/07/07

azimuth

6
あれ?もっと読まれてるかと思った。「しみじみ」かどうかはともかく、ナイスチョイスって感じのアンソロジー。ヴォネガットなんて、すごく意外だった。アメリカ文学って、敗残者の文学なのかな、となんとなく思った。もちろん一概に言うことはできないんだけれど。2011/04/09

頼ママ

2
「イギリス・アイルランド」編が面白かったのでコチラも。でもやっぱりアメリカ文学、私的にはあんまりしみじみとした感じを受けませんでした。なんかこう軽いというか、あっけらかんとしてるのよね、深刻な問題を抱えているとしても。ただ誤解無きよう、しみじみとしないだけで作品集としては面白かったです。2012/02/11

うぼん

1
面白かった。センスのいい編集と翻訳。ショーの「八〇ヤード」を読むのは3回目、19歳の初読時は自身のモラトリアム的無知による爽快さ、主人公と同じ35歳頃の時は“恵まれた愚か者め”と言う自己投影的嫌悪を感じた。主人公の親の年齢となった今読むとそれらの記憶に無常感が被さり結構滋味深い。全編中好きなのはヴォネガット「家なき者」。「立場を守る」ル=グィンは小説うますぎ。でも(なぜ気に入ったのか不明だが)優勝は「砂漠の聖アントニウス」。「大切にする」もそうだが、理知と愛情に満ちた女性作家の作品には大抵感動してしまう。2023/08/31

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